ウォルナッツ・クレイワークスタジオ

「静岡新聞者情報誌(2007年)」で粘土による立体造形イラスト表紙を担当しました。

ウォルナッツ・クレイワークスタジオ は、静岡新聞社情報誌「ぐるまる探偵団」(2007年・7~12号)にて粘土の立体造形を行いました。表紙(ラフデザイン、粘土造形、撮影)、誌面レイアウトデザイン(ロゴデザインやレイアウトデザイン、写真の構成、ディレクション、取材など雑誌を制作する全ての工程)など、情報誌制作に関する全ての作業を担当させていただきました。

片栗粉にLEDライト。試行錯誤をしてねんどの造形制作をしています

静岡新聞社情報誌7号 「かまくらと雪だるま」
静岡新聞社情報誌7号 「かまくらと雪だるま」

ウォルナッツ・クレイワークスタジオ は、基本的に粘土をメインにして立体造形を制作しているのですが、状況に応じて様々な素材を使って制作をしているます。今回のテーマである「雪」の表現をするために、様々な素材を使用してみました。さらさらとした新雪を表現するために、ベースを粘土で作ったのち、上から片栗粉をまぶして制作しました。雪の表現は様々なジオラマ用パウダーなどが販売されているのですが、どうしても素材が粗かったり、塊の雪のような表現では陰影が出過ぎてしまうなどがありました。

ウォルナッツ・クレイワークスタジオ は、ジオラマ制作のセオリーに縛られることなく、色々な工夫をして、よりキャラクターやそのシチュエーションが魅力的に映るようにすることが、作品づくりにおいて大切なことだと考えています。かまくらの中のライティングについても気配りをしました。フォトショップなどのCGソフトを使用して、光の表現をすることもできますが、それではリアルな光や火の表現ができない。クラフト作品として素朴かつ温かい表現をするために、かまくらの粘土造形の中にLEDの白熱ライトをセッティングして、実際のかまくらの中の光を表現しました。実際に撮影を行うと、CGソフトでは表現ができない、温かなライティングをすることができました。制作で使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、発砲パネル、片栗粉、針金、絵の具、LEDライトなどです。

細部の陰影までこだわるキャラクター

静岡新聞社情報誌8号 「節分」
静岡新聞社情報誌8号 「節分」

第8号は初春の発行ということで、季節に合わせた「節分」をテーマに制作をしました。「鬼は外、福は内」のはずが、鬼の子どもと一緒に豆をまいて遊んでしまっている、というシチュエーションです。豆粒も1つ1つ形作り、線を入れ、より豆感が出るように制作しています。鬼の子どもは、黄色の縞パンツをはかせるように、粘土のパンツをお腹に巻いて制作しています。

ウォルナッツ・クレイワークスタジオ は撮影も全て、当スタジオで行っております。そのため、どのように撮影すれば陰影が出るのか、クラフト感が出るのかを理解しているため、制作時にもそれを意識して作業しています。鬼の粘土のパンツも巻きつけることでその分、微妙な陰影ができ、ちゃんと履かせているという表現ができています。また鬼の金棒に関しても、白と黒で単純に作るのではなく、ちゃんと鉄のイガイガがついた金棒を持つために、手が痛くならずに持ちやすくするために白い布を巻いています。これら全ては撮影時の陰影を意識して制作したものです。可愛いキャラクターと細かな点まで意識した細工を組み合わせる技術とデザインが、ウォルナッツ・クレイワークスタジオ の得意としている点です。制作で使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、針金、絵の具などです。

5mmサイズのミニチュアフードを粘土で作る

静岡新聞社情報誌9号 「地元で楽しむバーベキュー場」
静岡新聞社情報誌9号 「地元で楽しむバーベキュー場」

第9号は初夏の発行であり、情報誌の特集「地元で楽しむバーベキュー場」のため、バーベキューをテーマに制作しました。バーベキュー場の網焼きセットを使って、野菜やお肉を焼きながら楽しんでいるシチュエーションです。ウォルナッツ・クレイワークスタジオ の粘土のキャラクターや粘土細工はどのくらいの大きさなんですか?というご質問も多く頂いております。今回のバーベキューで制作したお肉、ソーセージ、野菜(ピーマン・玉ねぎ・トウモロコシ、しいたけなど)のサイズは大体5mmに満たないくらいの大きさです。お皿の上においた料理が指先の上に乗せられるほどのサイズで、とても小さなものです。

ウォルナッツ・クレイワークスタジオ は、大きな造形をすることもありますが、細かい粘土細工も非常に得意としています。5mm程度の大きさですが、1つ1つ、トウモロコシの粒感を出したり、ソーセージの切れ目を入れたり、ハンバーグの焦げ目を入れたりなど、どこまでも細かく作業しています。写真では見えなくなるような技術レベルですが、微妙に質感が変わるなどクラフトをの良さを出すためには必要な細工となります。食玩サンプルのようで、出来上がる粘土の立体造形は、おもちゃのようにとても可愛く仕上がります。

背景の木や植物は、スポンジを緑に染め上げたものを使用しており、少しづつ木に貼りつけながら制作しています。リアルな草感がありながらも、丸くコロコロとしたデザインにすることで、おもちゃのようなクラフト感が出せたかなと思います。ガラスのコップは、実際に透明な素材にするために、レジンを使用して制作しています。小さい部品ではありますが、1つ1つ丁寧に仕上げさせていただきました。背景全体をグリーンにすることで、初夏感と芝生のようにクラフトと紙面デザインが一体化できてとても気に入っています。使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、発砲パネル、ガラス、木、スポンジ、針金、絵具などです。

コーヒーの残りガラを乾燥。工夫次第でジオラマはリアルになる

静岡新聞社情報誌10号 「かぼちゃ畑とハロウィン」
静岡新聞社情報誌10号 「かぼちゃ畑とハロウィン」

第10号は秋の発行ということで、「かぼちゃ畑とハロウィン」をテーマに制作しました。かぼちゃの収穫をしているときに、かぼちゃを被って遊んでいるというシチュエーションです。粘土で作られたカボチャは、1つ1つ粘土をこねて制作しております。かぼちゃだけでなく、そこから伸びる茎、紅葉なども全て粘土を使用しております。

ウォルナッツ・クレイワークスタジオ のキャラクターは、全ての関節が動く仕様になっているため、物を持ったり、かぼちゃのお面を被ったりなど、様々な表現をすることができます。この立体造形で工夫した点は、かぼちゃ畑の土です。ジオラマ造形では、土のパウダーなどが販売されているのですが、それでは細か過ぎたり、栄養がたっぷり入った培養土のような雰囲気を出すことができませんでした。

そのためジオラマ用のパウダーなどは使用せずに、コーヒーの残りカスを乾燥させたものを使用しました。土ではないのにクラフトの世界での土のように見える質感は、とても温かく可愛らしいジオラマになりました。丸くツヤツヤして大きく実ったかぼちゃを土の上に乗せ、なんとも言えないクラフト感を演出できたと思います。使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、コーヒー、針金、絵具などです。

美味しそうなパンは全てねんどの手作りです

静岡新聞社情報誌11号 「ねんどの手作りパン屋さん」
静岡新聞社情報誌11号 「ねんどの手作りパン屋さん」

第11号は、情報誌のグルメ特集が「パン特集」であったため、「手作りパン屋さん」をテーマに制作しました。パン職人さんが手でこねて作るパンを、一生懸命お手伝いしていたり、美味しそうなパンに目移りしているシーンです。ウォルナッツ・クレイワークスタジオ は、フェイクフードのようなものから、人のキャラクターまで自由自在に制作しています。パン屋さんのイメージは、美味しそうなパンを作るフランス人のようなキャラクターイメージです。

パン職人さんがこねているパン生地は、もちろん粘土です。その粘土を、少しづつちぎって形を整えて、クロワッサンを作ったりしています。実際のパン屋さんのような作業でとても楽しくもあり、難しい作業です。ちなみに探偵さんの持っているパンは5mm程度のクロワッサンです。クロワッサンの制作工程と同じようにパン生地を伸ばしてからクルクルと巻いて作っています。 カゴの中に入っているフランスパン、黒麦パン、ロールパンも粘土でできています。

普通にパンを作るのではなく、造形した後に、パンを美味しそうに見せるために焦げをつけたり、砂糖をまぶすなどの演出をしています。美味しそうなパンを引き立たせるために、パンを作るテーブルや伸ばし棒、まな板などは異なる素材である木で作っています。見た瞬間にパン屋さんだとイメージさせる誌面を演出できてとても気に入っています。使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、木、針金、絵具などです。

ぐるぐるソフトクリームのミニチュアスイーツも粘土です

静岡新聞社情報誌12号 「牧場へ行こう!」
静岡新聞社情報誌12号 「牧場へ行こう!」

第12号は、情報誌の旅特集で「地元で遊ぶ日帰りスポット」をイメージさせるデザインを制作しました。日帰りできる距離にある牧場で、乳搾りや美味しいミルクを使ったソフトクリームを楽しんでいる様子です。牛のキャラクターはリアルにし過ぎず、ディフォルメし過ぎずという形で、楽しいイメージになるように制作しました。ソフトクリームのミニチュアスイーツに関してもリアルすぎるとイメージを損なってしまうので、多くの人がイメージしやすいソフトクリームを制作しました。その分、背景の緑や牛乳を入れる桶、切り株などをリアルに作り、キャラクターや動物を引き立てるような作りにしています。使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、スポンジ、針金、絵具などです。

表紙から楽しませる工夫を考える

2年目となる静岡新聞情報誌では、テーマを情報誌の内容にリンクするようなデザインも加えるようにしました。読者の方に今月はどんな記事だろう?ということをイメージさせたり、本文との比較で楽しんでいただいたり、いろいろな遊びをさせていただきました。このシリーズが人気となり、これ以降は記事の内容を反映させるような情報誌の表紙を制作するようになりました。

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