ウォルナッツ・クレイワークスタジオ

「静岡新聞社情報誌(2009年)」にて粘土の立体造形イラスト表紙を担当しました。

ウォルナッツ・クレイワークスタジオは、静岡新聞社情報誌「ぐるまる探偵団」(2009年・19~24号)にて粘土の立体造形を行いました。表紙(ラフデザイン、粘土造形、撮影)、誌面レイアウトデザイン(ロゴデザインやレイアウトデザイン、写真の構成、ディレクション、取材など雑誌を制作する全ての工程)など、情報誌制作に関する全ての作業を2009年も引き続き、担当させていただきました。

よりリアルなフェイクフードにするための工夫を凝らした作品です

静岡新聞社情報誌19号 「夏に負けない辛い料理特集」
静岡新聞社情報誌19号 「夏に負けない辛い料理特集」

第19号は、情報誌のグルメ特集「夏に負けない辛い料理特集」をテーマに制作しました。食欲がなくなる夏にこそ食べたい「辛い料理」ということで、実際に特集記事で紹介する料理店のメニュー「トムヤンクン」「中華あんかけ」のフェイクフードを前に、「暑いけど美味しそう」というシチュエーションで制作しました。ウォルナッツ・クレイワークスタジオは、細かでリアルな造形を得意としており、特にフェイクフードやフェイクスイーツといった料理を粘土で作ることが多く、今回のトムヤンクンと野菜あんかけも全て粘土で出来てます。トムヤンクンのエビも料理した際の質感や曲がり方、しっぽまで再現し、香草も葉脈をつけながらも、料理した時の少し茹だった感じを演出することでとてもリアルにすることができました。スープのような光沢は、料理の盛り付けが済んだ後に、レジン液を流し込み固めています。

中華あんかけも、実際のお店の料理のように、トウモロコシ、ナス、かぼちゃ、苦瓜、ピーマン、トマトなど切り口もそのままに制作しています。実際の野菜は、全て丸ごと制作したのちに、カッターでカットして盛り付けしているため、野菜そのもののような見栄えになっています。これもトムヤンクンと同じように、最後にレジン液を流し込んで制作しています。粘土のフェイクフードが本物そっくりなため、情報誌掲載時も料理の写真をそのまま載せているように思われてしまいました。使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、レジン液、ニス、針金、絵具などです。

パネルを使った建物模型から粘土のミニチュア和スイーツまで

静岡新聞社情報誌20号 「袋井市法多山」
静岡新聞社情報誌20号 「袋井市法多山」

第20号は日帰りできる地元の観光情報特集「袋井市法多山」ということで袋井の寺社法多山をテーマに制作しました。法多山は厄除け団子というお団子がとても有名なため、自社だけでなくお団子もメインテーマとして制作しました。ウォルナッツ・クレイワークスタジオは、粘土造形をメインに立体造形をしていますが、建物などの模型はパネルを使用して造形しています。

法多山団子は、普通のお団子と異なり、木の棒に棒状になったお餅が連なっていて、その上にたっぷりのあんこがのせてあるとても形が変わった和菓子です。実際の厄除け団子のように、つるんとした粘土のお餅を棒に刺し、粘土で作ったあんこをのせました。あんこの質感を出すように、そのまま粘土をのせるのではなく、ぼそぼそとしたあんこのような質感をうまく出すことができました。使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、パネル、スポンジ、針金、絵具などです。

美味しそうなバースデーケーキを、1つ1つねんどで手作りしました

静岡新聞社情報誌21号 「誕生日ケーキ」
静岡新聞社情報誌21号 「誕生日ケーキ」

第21号は、情報誌の特集「バースデーケーキのお店」に沿って、誕生日ケーキを制作しました。フェイクスイーツを作るときは、やっぱり楽しいです。この誕生日ケーキも、本当のケーキ作りと同じような工程で粘土を使って制作しました。スポンジケーキを作るときは、軽量粘土を使用することが多く、粘土で形を整えた後に、爪楊枝などを使って、ボソボソとした質感にします。そこにフェイクスイーツ用の生クリームを塗りながら仕上げていきます。ケーキが出来上がってから、ケーキの周りのカラフルなマカロン、ミント、いちご、ろうそく、アルファベットをそれぞれ作っていきました。

マカロンも、実際のマカロンと同じように、生クリームを2つに分けた生地で挟み、形を整えていきます。ミントの葉も葉脈をつけるなど、細かい部分まで仕上げていくととても可愛らしい造形になります。いちごも1つ1つ造形し、爪楊枝であとをつけ、アルファベットや蝋燭も粘土で作っていきます。最後にケーキに盛り付けていくときは、本物のケーキ職人さんのようにとても楽しく制作させていただきました。使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、スポンジ、針金、絵具などです。

リアルな造形は、リアルな素材作りから行なっています

静岡新聞社情報誌21号 「かき鍋」
静岡新聞社情報誌21号 「かき鍋」

第22号は、情報誌のグルメ特集「鍋」をテーマに制作しました。実際に取材したお店のメニューから「かき鍋」をピックアップして制作しております。ウォルナッツ・クレイワークスタジオでは「すごくリアルな野菜だけど、どうやって作っているの?」とご質問を受けることがあります。作り方はそれぞれの野菜によって異なりますが、基本的には、野菜の構造でそのまま作っています。例えば、今回のフェイクフードの中にある「ねぎ」は、鍋の中では切られた状態で入っていますが、実際にはねぎそのものを作っています。

ねぎの中央は緑で、それを包み込むように表面に白い部分と緑の葉の部分に分けて制作しています。そのように制作したものを出来上がった後にカッターでカットすると造形のようなねぎの形になります。他の食材やカキなども同様で、料理の中に入っていてよく見えないのですが、カキの中身までしっかり作り、ニンジンも1本作った後に、紅葉の形にするなどして制作しています。制作にはとても時間がかかりますが、そのように手間ひまかけて制作した粘土細工は、やはりより良く見えてきます。使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、レジン液、針金、絵具などです。

絵の具のトマトソースを流し込んだ粘土ピザです

静岡新聞社情報誌21号 「ピザとピザ職人」
静岡新聞社情報誌21号 「ピザとピザ職人」

第23号は、情報誌のグルメ特集「ピザ」を「ピザとピザ職人」テーマに制作しました。ピザと言えばイタリア、ということでイタリア人風キャラクターと美味しそうなマルガリータをメインとして制作しております。

ピザのフェイクフードですが、とても美味しそうにできました。実際のピザと同じように生地だけでなく、全体に焼き目がつくように制作しています。パン生地を作った後、焼けたトマトをのせ、絵の具でトマトソースを流し込み、溶けかけたチーズと焼けて形状が変わったバジルの葉をのせています。実際のピザのように見えますが、全て粘土でできています。

ピザをリアルに表現しているため、その分、キャラクターはどこか可愛らしく人形のような雰囲気を出してバランスを取るようにしました。キャラクターもピザも両方の魅力を出すことができ、とても気に入っている表紙になりました。使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、レジン液、針金、絵具などです。

コミカルなキャラクターが生き生き動き出す

静岡新聞社情報誌21号 「お魚屋さんのお刺身」
静岡新聞社情報誌21号 「お魚屋さんのお刺身」

第24号は、情報誌のグルメ特集「お魚屋さんのお刺身」ということで魚屋さんをテーマにデザインしました。活きのいい魚屋さんが自慢のお刺身をアピールしているシチュエーションで制作しています。キャラクターはいかにも魚屋さんというような格好で制作しており、どこかコミカルな感じでデザインしました。ディフォルメはしていますが、ねじり鉢巻や服のボタン、前かけなど細かな造形をすることで、シンプルなキャラクターだけど厚みがあるように仕上げています。

ウォルナッツ・クレイワークスタジオのキャラクターは、あまり同じ表情のものがありません。それも決まった形で、決まった表情で制作してしまうと、キャラクターの持つコミカルさや状況、立場、人種などに変化をつけられなくなるからです。

キャラクターデザインは、見る人がイメージしやすくなるもの、そしてこんな性格をしていると思わせるものとしてデザインをしております。魚屋さんのセットはパネルで制作しており、そこに陳列されているお魚も全て粘土で制作しております。使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、ニス、針金、絵具などです。

シリーズ化がしやすいキャラクター造形

静岡新聞社情報誌の制作を担当させていただき、3年目となりました。ウォルナッツ・クレイワークスタジオの制作するキャラクターは全ての関節が動くということで、様々なシチュエーションやバリエーションで登場させることができるため、とてもありがたいことに長期間イラストのシリーズを担当させていただくことが多いです。またシリーズが続くと、キャラクターの魅力が自然と増していくのも不思議だなといつも思います。

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