ウォルナッツ・クレイワークスタジオ

「民主音楽協会コンサートガイド(2012年7月〜12月)」にて粘土の立体造形イラストと表紙デザインを担当しました。

民主音楽協会の音楽情報誌コンサートガイド の表紙を2012年1月~12月まで、情報誌表紙の粘土の立体造形イラストと表紙デザインを担当しました。キャラクターデザイン、粘土の立体造形、撮影、編集を担当しております。7~11月までこれまでと同様に、ミミとミラノの家族を登場させ、ゆかりのある音楽をモチーフに制作しました。そして12月には家族揃って、民主音楽協会のコンサートを見るというシチュエーションになっていきます。引き続き、日本イラストレーター協会様を通してクライアント様のお仕事を担当させていただいております。

夏だ!ねんど人形がフラダンス!

2012年7月号 民主音楽協会コンサートガイド表紙「ミミとミラノのフラダンス」
2012年7月号 民主音楽協会コンサートガイド表紙「ミミとミラノのフラダンス」

2012年7月号の表紙で登場するのは「おばあちゃん」、紹介するゆかりの音楽は「ウクレレとフラダンス」です。これをテーマに、粘土の立体造形を制作しました。おばあちゃんのウクレレに乗せて、ハワイのフラダンスを踊るよ。というシチュエーションで制作しています。7月発行の情報誌ということで夏の元気な雰囲気を出したいと思い、おばあちゃんにアロハシャツを着せ、ミミとミラノにはハワイのフラダンスダンサーのコスチュームを着せて誌面に登場させました。

キャラクターはもちろん、ハイビスカス、花のハンドタッセル、ヤシの木など全て粘土でできています。顔の差し替えをすることで様々なコスチュームに着替えさせることができる造形技術が、ウォルナッツ・クレイワークスタジオの得意としている点です。またボディには、粘土アニメーション同様に針金が組み込まれており、様々なポーズをとることができます。おばあちゃんの引いているミニチュアの楽器ウクレレも粘土でできており、おばあちゃんの粘土人形のサイズに合わせたサイズ(3cmくらい)で制作しております。

ディフォルメのデザインで制作したヤシの木も粘土で造形しております。キャラクター風の造形のため、その造形を生かすために、土はリアルにしました。ジオラマで使用する土パウダーではなく、コーヒーガラを乾燥させたものを使用し、クラフト感がありながらもリアルな土を表現しています。背景の黄色と相まって、ハワイらしい夏らしい誌面に仕上げることができました。使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、光沢液、コーヒーガラ、針金、絵具などです。

準備はいいかい?ミニチュア楽器で夏のロックフェスティバル!

2012年8月号 民主音楽協会コンサートガイド表紙「夏だ!ロックフェスティバル」
2012年8月号 民主音楽協会コンサートガイド表紙「夏だ!ロックフェスティバル」

2012年8月号の表紙で登場するのは「おじいちゃんとおばあちゃん」、紹介するゆかりの音楽は「ロックバンド」です。ミミ、ミラノ、おばあちゃん準備はいいかい!1、2、3、4ロックンロール!というおじいちゃんの掛け声とともにバンド演奏が始まるシチュエーションで制作しました。8月発行の情報誌ということで、真夏にはやっぱり音楽フェスで、ゆかりの音楽はロックバンドでしょというイメージでデザインしました。

ターゲットや企画により、イメージを固執することは必要ですが、基本的に僕個人としての考えでは、お年寄りはお年寄りっぽく、子どもは子どもっぽくという年齢やジェンダー的イメージを持つことがありません。特に今回のコンサートガイド情報誌では、音楽を楽しむ家族をテーマにしているため、どんな音楽でも楽しむことが一番大切なことだと決めて制作しています。だからこそ、サングラスやリストバンドをつけたパンクファッションをして、誌面を明るく音楽を楽しくさせています。

ミニチュア楽器のギター、ベース、ドラム、ボーカルマイクは全て粘土でできています。年齢やジェンダー的なイメージには固執はしないのですが、読者に今回の誌面のイメージを伝えるために、コスチュームや楽器などを本格的にすることで説得力を与えるデザインにできました。音の激しさを伝えるために、ねんどの音符をパンク的な形にしたりするなど動きを出すこともでき、とてもユニークな表紙にできたと思います。今でもとても気に入っているクラフトになりました。使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、光沢液、針金、絵具などです。

コスモス畑で縦笛演奏。粘土で作られた優しい時間

2012年9月号 民主音楽協会コンサートガイド表紙「コスモス畑で縦笛演奏」
2012年9月号 民主音楽協会コンサートガイド表紙「コスモス畑で縦笛演奏」

2012年9月号の表紙で登場するのは「お母さん」、紹介するゆかりの音楽は「縦笛と音楽教育」です。いつもはミラノのお姉さん的な存在としているミミも、お母さんと一緒にいる時はちょっと甘えん坊。コスモス畑でお母さんに学校で使う縦笛を教えてもらってる。そんなシチェーションで立体造形を制作しました。

ミミとお母さんが持つ縦笛の楽器、ミラノの持つタンバリン、コスモスにベンチと全て粘土で制作しています。ねんどの造形をなぜ始めたのですか、という質問を受けることがよくあります。これはいくつか理由はあるのですが、見た目ということだけで言うと、ねんどのクラフトは誌面がとても優しくなることです。もちろん、粘土はイメージによって様々な形に変わるので、一概に1つの印象だけを伝えることはないのですが、可愛らしいイメージのねんどフィギュアを作る時は、本当に優しい表情にすることができるので、ウォルナッツ・クレイワークスタジオが表現するクラフトとしては、この粘土が最もふさわしいということで粘土を使い始めました。

今回の誌面でのお母さんとミミ、ミラノの関係性がその優しさや愛らしさが特に伝えられているなと感じています。コスモスの造形は、粘土を平たく伸ばして一枚一枚花びらを形作り制作しています。中央の雄しべ雌しべの部分まで粘土で細かく表現したのち、組み合わせて制作しています。ねんどのベンチも収縮や湾曲を防ぎながら、調整して制作したため、とても良い形で制作できました。優しいキャラクターの表情がとても気に入っているクラフト作品となりました。使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、光沢液、針金、絵具などです。

粘土のジオラマならではの、あたたかい雰囲気を出すことができました

2012年10月号 民主音楽協会コンサートガイド表紙「夕焼け小焼けの子守唄」
2012年10月号 民主音楽協会コンサートガイド表紙「夕焼け小焼けの子守唄」

2012年10月号の表紙で登場するのは「お父さんとお母さん」、紹介するゆかりの音楽は「童謡と子守唄」です。遊び疲れたミラノをお父さんがおんぶして、子守唄を歌いながら、夕焼けの小麦畑をみんなで歩いている。というシチュエーションで粘土の立体造形を制作しました。

秋の雰囲気が出てくる季節で、童謡をテーマとしたシチュエーションを考えた時に、この優しい雰囲気のイメージが浮かびました。小麦畑や案山子など演出に登場するものは全て粘土でできています。ウォルナッツ・クレイワークスタジオの粘土人形は全て関節が動く仕組みになっているため、様々なポージングをつけることができ、今回のようなおんぶをしているシチュエーションも自由自在です。

ミラノが瞼を閉じて眠っている表情も、CGによる合成ではありません。ねんどの瞼を作って、目の上に貼り付け、眠っている表情に変化させています。これはウォルナッツ・クレイワークスタジオが行うクレイアニメーションの技術でも使用されています。ねんどのジオラマならではの優しい雰囲気が誌面全体に広がり、とても好きな表紙となりました。使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、針金、絵具などです。

冬の星空をジオラマクラフトで表現しました

2012年11月号 民主音楽協会コンサートガイド表紙「ラジオを持って、天体観測に出かけよう」
2012年11月号 民主音楽協会コンサートガイド表紙「ラジオを持って、天体観測に出かけよう」

2012年11月号の表紙で登場するのは「お父さん」、紹介するゆかりの音楽は「ラジオ」です。みんなでマフラーをつけて、夜空の天体観測。ラジオから流れ出す音楽を聴きながら、お父さんの星座談義が続いている。というシチュエーションで粘土の立体造形を制作しました。11月になり、空気も澄んで夜空が綺麗な時期になりました。そんな夜を音楽とともに楽しむのは、どこにでも持ち運ぶことができるラジオです。そんな美しい情景を作りたいと思ってデザインと演出を行いました。

ミミがのぞいている天体望遠鏡は粘土で作り上げたものです。天体望遠鏡は他の粘土作品と同じように、レンズに至るまで粘土でパーツを作り、それを組み合わせて作り上げていきます。ミミが覗く高さに調整するために、全ての部品のサイズを計算して制作しているため、とても高度なテクニックが必要となりました。天体望遠鏡を引き立たせるために、三脚は木製の素材に変えるなど細部にまでこだわって仕上げました。

星座に関しても、実はこれ粘土でできています。平面立体の粘土で制作しており、星座の版を作った上に星の粘土を組み合わせて制作しています。小指の上に乗るほどのミニチュアのコーヒーカップも中のコーヒーまで粘土でできています。細部にまでこだわった技術と冬の星空を表現できたデザインができ、とても満足しています。使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、針金、絵具などです。

さあ、コンサートが始まるよ。劇場をジオラマで制作しました

2012年12月号 民主音楽協会コンサートガイド表紙「さぁ、民主音楽協会コンサートが始まるよ」
2012年12月号 民主音楽協会コンサートガイド表紙「さぁ、民主音楽協会コンサートが始まるよ」

2012年12月号の表紙で登場するのは「家族全員と動物キャラクターたち」、紹介するゆかりの音楽は「コンサート劇場」です。2012年民主音楽協会情報誌コンサートガイドの最後の表紙を飾るテーマは、「みんなでコンサートへ行こう」です。待ちに待ったコンサートの幕が開くよ。今年もいろいろな音楽を楽しんだね。というシチュエーションで粘土の立体造形を制作しました。

最後の月は、今年の音楽を楽しむ家族を一堂に集めた表紙にしようと思いました。劇場のフローリングの床を木で作り、座席の椅子を着物などで使用するちりめんで作るなど、粘土以外の素材を使用したジオラマクラフトとして仕上げました。コンサートは大勢のお客さんで楽しんだ方が良いとかんがえ、2011年に制作した動物キャラクターたちも共に劇場に集め、セッティングして、撮影しました。2011年と2012年の集大成的な表紙にすることができ、とても気に入っている表紙となりました。使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、木板、ちりめん、布、針金、絵具などです。

粘土造形が作り出した優しさとデザイン

2011年から始まった民主音楽協会情報誌コンサートガイドの表紙を2012年も担当させていただき、本当に嬉しくてとてもがんばって制作したシリーズとなりました。音楽に関わるだけの表紙にするのではなく、ウォルナッツ・クレイワークスタジオの粘土クラフトを使って優しくユニークな誌面にしたいと考え、それがしっかりできたのではないかと思っています。クライアント様にもこのシリーズでやってよかったと思っていただき、大変高評価を得ることができました。一生懸命頑張ってよかったなと思うと同時に、2013年のコンサートガイド表紙デザインも担当させていただくことになりました。

今まで1年ごとに表紙を変えていた情報誌にとって、異例とも言える対応をしていただき、本当に感謝すると共に、2013年はもっと技術を向上させ、今までのシリーズとは違った視点から読者に楽しんでいただこうと強く思いました。

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