ウォルナッツ・クレイワークスタジオ で、静岡新聞社の情報誌「ぐるまる探偵団」の第50号表紙デザインを制作しました。6-7月に発行した情報誌のテーマは「遠州花めぐり」。特集に沿う形で、遠州を代表する花を粘土で造形しました。使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、針金、絵の具などです。題材にしたのは、袋井市にある「可睡斎のゆり園」、庄屋屋敷「加茂荘」の加茂花菖蒲園、遠州森町極楽寺の「あじさい園」、香勝寺の「ききょう園」です。粘土で作る花の立体造形は、通常の手法とは異なり、油絵の具を塗り込みながらの造形を行いました。花の造形は、とにかくリアルな表現が大切で、その精巧さから本物と見間違えるレベルまで仕上げる必要があります。それぞれの花びらを1枚１枚指先で丁寧に作り、花びらを重ね合わせながら花を作り上げていきます。茎や中の芯まで本物そっくりに制作しており、花が咲くように少しづつ、広げて制作しています。中でも紫陽花の造形は、１つ１つの花びら、茎、雄しべ、雌しべを全て作り、たくさんの花の集合体から制作しています。これまでの制作物の中でもかなりのクオリティと時間を費やして制作した作品となります。立体造形をしたのち、ジオラマのセッティング、ストロボ撮影を行って、作品を仕上げています。また表紙デザインだけでなく、雑誌の誌面、ロゴデザイン、撮影、レイアウト、取材、ディレクションなど全ての工程をウォルナッツ・クレイワークスタジオ で行なっております。