ポスくまの家と郵便局
東京駅JPタワー「KITTE」展示用ジオラマアート
Clayart 日本郵便株式会社 2017

Description
クレイアート × ミニチュアジオラマ × キャラクター造形 × イベント展示
ポスくまの家と郵便局ジオラマ(2017年制作)
東京駅JPタワー「KITTE」で開催された日本郵便のプロモーションイベントにて、人気キャラクター「ポスくま」の暮らしを立体的に描き出した、オリジナルジオラマアートを制作しました。ウォルナッツ・クレイワークスタジオでは、キャラクターデザインを尊重した空間設計から、粘土による立体造形、展示演出、撮影までトータルで制作を担当。可愛らしさとリアリズムを両立させた、来場者の記憶に残る展示作品に仕上げました。
メインとなる「ポスくまの家」は、童話のようなファンタジー感と“暮らしのリアリティ”を融合したミニチュア建築作品。屋根の上から大きな木が生えるダイナミックな構造を中心に、外壁、ドア、雨樋、窓、郵便箱、玄関灯、ベンチ、ゆりかごまで、すべてが手作業による粘土造形です。屋根瓦は一枚一枚トーンを変えて配置し、経年変化を再現。汚し加工も加えることで、実際に“時が流れている”ような存在感をもたせています。
「ポスくまの郵便局」も、キャラクターと連動した世界観をもとに設計したフルハンドメイドジオラマ。ミリ単位でカットした粘土製のレンガを積み上げ、石造りの局舎を再現しています。正面に設置された赤いポストや、ポスくまが配達に使用する自転車もすべて粘土で精密に造形。特に自転車は、ディフォルメを残しつつもペダルやタイヤの可動構造まで作り込んだ、キャラクタープロップの技術的ハイライトです。
使用した素材は、樹脂粘土・軽量粘土を中心に、木材や発泡スチロールを組み合わせ、ぬくもりと質感を両立したミニチュアクラフト表現を追求し、ジオラマとしての完成度とともにキャラクターIPと空間演出を融合させた事例として、高い評価をいただきました。
〈制作情報〉
ジオラマセットサイズ:H400mm × W900mm × D900mm
制作期間:約1ヶ月
使用素材:樹脂粘土、軽量粘土、木材、スチロール
制作年:2017年