サマサ|『TERRAWARS(テラウォーズ)』 ©︎MISTWALKER / ©︎Arzest VideoGame×Diorama MISTWALKER/Arzest 2019

Description
クレイアート × ストップモーション × ゲームキャラクター × ハンドメイド造形 × 精密モデリング
サマサ(2019年制作)|TERRAWARS / ©︎MISTWALKER / ©︎Arzest
リアルタイムストラテジーゲーム『TERRAWARS』に登場する、槍使いの人気キャラクター「サマサ」を、ストップモーションアニメーション用の本格粘土人形(クレイパペット)として立体化。『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親・坂口博信氏が率いるMISTWALKER作品への初参加作品であり、当スタジオにとっても転機となる挑戦的な造形となりました。
本作では、ゲーム内のキャラクターを完全再現するだけでなく、実写取り込み用に“8方向移動+多様な攻撃モーション”への対応が求められたため、耐久性・可動性・造形美の全要素を高次元で両立。特に、ふわりと浮いた髪の毛やドレープの効いたスカート、繊細な顔の輪郭と目の表現など、造形・素材・アニメーション設計のすべてにおいて試行錯誤を重ねました。
髪飾り・リボン・スカートといった装飾パーツも樹脂粘土を用い、1点ずつ新技術を開発して制作。動きに応じた手足の差し替えパーツも設計し、長時間のストップモーション撮影に耐えられる構造設計としています。人形内部には芯材として桂の木を使用し、鉛線により自由なポージングを可能にしました。
この作品は、当スタジオにおける“粘土アニメーション造形技術”の集大成であり、ゲームアート・ストップモーション・立体キャラクター制作の分野における基礎技術の結晶とも言える一作です。
キャラクター粘土サイズ: H140mm
立体粘土造形 制作期間: 10日
クレイアニメーション制作期間: 2日
制作年: 2019年
担当: 造形・設計・撮影・ストップモーション撮影|ウォルナッツ・クレイワークスタジオ