ウォルナッツ・クレイワークスタジオ

静岡新聞情報誌の51号を製作しました。

ウォルナッツ・クレイワークスタジオ で、静岡新聞社の情報誌「ぐるまる探偵団」の第51号表紙デザインを制作しました。地元の情報誌ということでゆかりのある観光名所をテーマにデザインしました。題材は、「遠州七不思議_桜ケ池の竜神伝説」です。情報誌のラフデザイン、粘土造形、撮影、DTPデザインなど全てを担当しました。使用した素材は、樹脂粘土、軽量粘土、針金、絵具などです。テーマとなる題材は、物語に沿ったものからイメージしてデザインしています。平安時代終わり頃(1169年)のこと。56億7000万年後に現れるという弥勒菩薩(みろくぼさつ)に教えを乞うと言い残し、自ら桜ヶ池の底に沈んだ高僧「皇円(こうえん)」阿闍梨。その高僧「皇円」阿闍梨の化身「龍神様」が住んでいると云われる「龍神伝説」です。五穀豊穣を祈る池宮神社の祭り「おひつ納め(県指定無形民俗文化財)」が、秋の彼岸の中日に行なわれます。法然上人が供養のために檜づくりのおひつに赤飯をつめ、一つは「池宮神社」に、一つは師の「皇円阿闍梨」にと、池心に沈めたことから始まり、以来今日まで続いている奇祭で遠州七不思議の一つにあげられています。このような物語や地域性をイメージしてデザイン、粘土で立体造形をしていきます。龍の表情などを可愛く、ひょうきんに表現することでキャラクターらしさが出せました。造形は可愛いだけでなく、竜の鱗を一枚一枚粘土で制作して貼り付けるなど、細かな細工を施すことで、リアルな表現も出しています。おひつのご飯も全て粘土でできており、可愛らしさの中にも立体造形の技術が誌面のクオリティを上げています。立体造形をしたのち、ジオラマのセッティング、ストロボ撮影を行って、作品を仕上げています。また表紙デザインだけでなく、雑誌の誌面、ロゴデザイン、撮影、レイアウト、取材、ディレクションなど全ての工程をウォルナッツ・クレイワークスタジオ で行なっております。

当サイトのテキスト・画像の無断転載・複製を固く禁じます。

Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited.