【クレイアート/粘土立体イラスト】
小学ポピー「1・2年生」2021年4月号 教材表紙デザイン制作
©︎Shingakusha Co., Ltd.
クレイアート × 教材表紙 × 粘土細工 × 立体イラスト × 絵本 × 昔話 × 児童教育ビジュアル
『小学ポピー「1・2年生」2021年4月号』の表紙テーマは、新しい学年への船出と希望の春。ウォルナッツ・クレイワークスタジオが、粘土造形と手作りクラフトによって、絵本のような世界観で再構築したクレイアート作品です。2021年度シリーズの年間テーマは「絵本・童話・昔話」。4月号では日本の昔話『ももたろう』を題材に、鬼退治を終えた桃太郎が金銀財宝を船に積み、犬・猿・キジとともに村へ凱旋するシーンを立体的に再現しました。春らしい桜や波、財宝、米俵など、全てが手作業の粘土細工によって丁寧に作られた、温かみとリアリティが両立した立体イラスト作品です。
〈コンセプトと演出テーマ〉
“希望に満ちた春の船出”をモチーフに、昔話のラストシーンを新年度のスタートになぞらえて構成。金銀財宝を満載した船が満開の桜の海を進み、笑顔で村に帰ってくる姿を通して、「新しい学年への期待」や「仲間と進む楽しさ」を子どもたちに感じてもらえる誌面デザインに仕上げています。背景の海は穏やかに波打ち、遠くには村人たちの姿も。誌面を開いた瞬間に“春風を感じるような立体的なストーリー”が広がります。
〈造形・素材表現のこだわり〉
本作では、すべての要素を手作業のクレイアートで再現。桃太郎・犬・猿・キジのキャラクターは樹脂粘土で造形し、表情や質感にこだわって仕上げています。木の船は軽量粘土とスチロールボードを組み合わせ、表面に木目を筆で描き込み、彫り跡でリアルな木質感を再現。樹脂粘土で作られた米俵には藁の編み込みを一筋ずつ刻み、粘土の紐で丁寧に結び目を再現しました。小判はアクリルガッシュで金色に塗装した上に艶出しニスでコーティングし、輝くような質感に。宝箱の金具や紐もすべて粘土で造形されています。海の波は軽量粘土を二層のブルーで巻き付け、ぐるぐると渦を作るように成形。春を彩る桜は花びら一枚一枚を樹脂粘土で制作し、中心から外側へ淡くグラデーションを加えて、“春風に舞う桜”の柔らかな印象を表現しました。
〈色彩設計と照明演出〉
全体は“春の光”を意識した明るい色彩構成。海のブルーと桜のピンクを基調に、金の小判や白い波がアクセントとなる華やかな配色で構成されています。照明は正面からのやわらかいLED光に加え、桜や海面に反射するストロボを使用し、春の陽光のようなキラキラとした輝きを演出。金貨や宝箱の金具などの反射部分にハイライトを加えることで、誌面全体が生命感に満ちた印象に仕上がっています。
〈教育的構成と誌面演出〉
誌面には“はなまるコイン”の探し絵が隠されており、親子で楽しみながら「見つける力」「集中力」「観察力」を育む構成。絵本や童話の世界を、粘土細工のリアルな質感で再構築することで、子どもたちの想像力を刺激しながら、学習への導入としても効果的なビジュアル教材に仕上がっています。教育出版社が求める“親しみやすさと芸術性の両立”を実現した立体イラスト作品です。
〈担当範囲〉
・ビジュアルデザイン(イメージラフ/誌面レイアウト設計)
・キャラクター
・小道具/背景の粘土造形
・照明・撮影・画像編集
・冊子DTPデザインまで一貫制作
〈制作情報〉
・キャラクターサイズ: 約H80mm
・ジオラマセットサイズ: H364mm × W257mm
・制作期間: 約5日
・制作年: 2021年
・使用素材: 樹脂粘土、軽量粘土、スチロールボード、アクリルガッシュ、ニスコート
本作は、「クレイアート × 教材表紙 × 粘土細工 × 絵本 × 児童教育」をテーマに、昔話の世界を立体的な粘土造形で再構築したウォルナッツ・クレイワークスタジオならではの作品。温かみとリアリティを両立させた立体イラストは、子どもたちの感性を刺激し、学びと創造の入り口として“表紙そのものが教材になる”アートビジュアルとして構築されています。
- Client
- 株式会社新学社
- Year
- 2021
- Style
- Clay Art
