【クレイアート/粘土立体イラスト】
小学ポピー「1・2年生」2019年3月号 教材表紙デザイン制作
©︎Shingakusha Co., Ltd.
クレイアート × ミニチュアフラワー × ドールハウス × 教材表紙
小学ポピー『1・2年生』2019年3月号の表紙ビジュアルを、クレイアート(粘土立体イラスト)で制作しました。2018年度シリーズの最終号となる本作のテーマは「お花屋さん」。1年間がんばった子どもたちへ“おつかれさま”と“ありがとう”の気持ちを込め、色とりどりの花々に囲まれた温かな雰囲気のミニチュアフラワーショップを表現しています。ウォルナッツ・クレイワークスタジオがビジュアルデザイン、造形、照明、撮影、編集、DTPデザインまで一貫して担当。繊細なミニチュア造形と光の演出によって、“春の訪れ”と“心の成長”を感じる作品に仕上げました。
〈テーマと構成〉
舞台は春の陽ざしが差し込むドールハウス型の花屋さん。カウンターや棚、窓際の鉢植えスペースまで丁寧に設計され、誌面全体に数百種類のミニチュアフラワーとグリーンが所狭しと並べられています。キャラクターたちはエプロン姿で花束を作ったり、鉢植えを並べたりと、花屋さんとして生き生きと働く姿を描写。背景には春の風を感じるような光が差し込み、見る人に“卒園・進級”の喜びを伝える暖かな色彩構成でまとめています。
〈ミニチュアフラワーの造形〉
本作の主役である花々は、すべて樹脂粘土による完全手作りの立体造形。1つあたり約30mmサイズの小さな鉢植えながら、花びら1枚1枚、葉脈1本1本まで極めて精密に作り込まれています。
・花びらはアクリルガッシュを混ぜ込んだ粘土を薄くのばし、指先でまとめて成形。
・ツル植物や葉の裏表も再現し、リアルな立体感を演出。
・鉢やバスケットは粘土を縄状に成形して“編む”ように造形し、本物の編みかごの構造を再現。
桜、チューリップ、ガーベラ、バラ、カスミソウ、パンジー、マーガレットなど、春の花を中心に50種類以上のミニチュアフラワーを制作。彩色には淡いピンク・グリーン・ホワイトを基調とし、クレイアート特有の“やわらかな空気感”を活かしています。
〈ドールハウス構造と演出〉
花屋の室内はスチロールボードを基盤にしたドールハウス構造。窓枠やドア、棚、テーブルもすべて手作業によるミニチュア造形で、ナチュラルウッド調の質感をアクリル塗装で再現しています。壁面にはドライフラワーのリースやポスター、カウンターには包装紙やハサミ、リボンなども樹脂粘土で再現され、“リアルな花屋の一日”をそのまま切り取ったような世界観を構築。柔らかなトップライト照明を使用し、花々の色彩を引き立てることで、誌面全体が明るく希望に満ちた印象に仕上がっています。
〈探し絵の仕掛け〉
今月の探し絵テーマは「はなまるコインを探そう!」。お花の中に小さく隠された“はなまるコイン”を見つける仕掛けになっており、親子で一緒に楽しみながら観察力を育てられる教材表紙となっています。花びらの影や鉢の中、ツルの隙間など、思わぬ場所に小さなコインが潜んでおり、“見つける喜び”と“学ぶ楽しさ”を両立させた構成です。美しい花々に包まれながら、「探す」「発見する」体験を通じて、子どもたちの感性と集中力を育てる遊び心あふれるビジュアル教材として設計されています。
〈制作範囲〉
・ビジュアルデザイン/構成設計
・ミニチュアフラワー造形(約100種類)
・ドールハウス店舗造形
・照明・撮影・編集・DTPデザイン
〈制作情報〉
・クライアント:新学社(小学ポピー)
・対象:小学1・2年生 教材表紙ビジュアル
・ジオラマセットサイズ:B5表紙サイズ(H364 × W257mm)
・制作期間:約12日
・制作年:2019年
・使用素材:樹脂粘土、スチロールボード、アクリルガッシュ、ニス、LED照明
本作は、「クレイアート × ミニチュアフラワー × ドールハウス × 教材表紙」をテーマに、春の訪れと子どもたちの成長を祝福する“お花屋さん”をクレイアートで表現しました。花びら1枚の繊細さ、かごの編み込み、光の柔らかさまで、ウォルナッツ・クレイワークスタジオの技術を凝縮したシリーズ集大成の一枚です。“はなまるコインを探す”遊びの要素も加わり、見る・探す・感じるを通して春の喜びを届ける、温もりあふれる作品です。
- Client
- 株式会社新学社
- Year
- 2019
- Style
- Clay Art
