【クレイアート/ミニチュアジオラマ】
小学ポピー「1・2年生」2020年9月号 教材表紙デザイン制作
©︎Shingakusha Co., Ltd.
クレイアート × ミニチュアジオラマ × デコスイーツ × フェイクフード × 教材表紙デザイン
小学ポピー『1・2年生』2020年9月号の表紙ビジュアルは、「お菓子がいっぱい!」をテーマにした、夢とおいしさがあふれるデコスイーツの世界。十五夜をモチーフに、夜空を舞台としたファンタジックなミニチュアスイーツジオラマとして構成されています。じゅんとあみは軽量粘土で作られた三日月に乗って夜空をおさんぽ。テンテンとはるのすけはアイシングクッキーでできた雲の上に座り、きらめく星たちを見上げています。空にはチョコレート、カップケーキ、キャンディ、ミニチュアパフェ、ドーナッツ、 そしてさまざまな形のアイシングクッキーが散りばめられ、お菓子でできた天の川のような世界が広がります。
〈コンセプトと構成〉
テーマは「十五夜の夜に広がるお菓子の空」。見上げるだけで甘い香りが漂ってきそうな、夢のような構成です。夜空全体をデコスイーツで構成するという大胆なアイデアのもと、星はシュガーアイシング風のクッキーで表現。雲はアイシングクッキーの層構造で作られ、夜空に浮かぶ「クッキーの雲海」をミニチュアスケールで立体化しています。誌面全体に広がる星々は、キラキラと輝くアイシングパウダーのように彩色され、柔らかな光沢が夜空に溶け込む幻想的な仕上がりとなっています。
〈造形と素材表現〉
すべてのスイーツは樹脂粘土と軽量粘土のハイブリッド造形。リアルな質感を再現するため、素材ごとに異なるテクスチャー処理が施されています。
・クッキー類:軽量粘土の表面を歯ブラシで叩き、微細な凹凸を形成。その後、アクリルガッシュで焼き目を着色し、ニス仕上げで香ばしさを再現。
・チョコレート・キャンディ:樹脂粘土をベースに透明粘土を重ね、光の透過を活かした立体的な艶感を表現。
・カップケーキやドーナッツ:ジェルメディウムを利用し、チョコレート部分のとろみや厚みをリアルに再現。
・アイシングクッキーの星や雲:立体感を出すため、粘土の層を重ねてアイシングラインを描き、絞り出し装飾の立体感を演出。
このような工程により、誌面全体が「見て・感じて・味わう」ような、フェイクスイーツ造形の粘土表現技術の粋が詰まった仕上がりになっています。
〈色彩設計と照明演出〉
全体の配色は、夜空のネイビーとスイーツのパステルトーンのコントラストで構成。クッキーの焼き色のブラウン、チョコレートの深いブラウン、アイシングのホワイトが調和し、まるで夜空の中に浮かぶ「お菓子の銀河」を感じさせます。照明はLED常灯をベースに、金色のリフレクションを加えることで、お菓子の艶やクッキーの陰影を柔らかく表現。小さなスイーツ一つひとつに陰影が生まれ、立体感を強調しています。
〈探し絵〉
今月の探し絵は「腹ペコ宇宙人」。頭の上に生クリームを乗せたユニークなキャラクターが、夜空に浮かぶお菓子の中にこっそり隠れています。クッキーの裏側でチョコをかじっていたり、カップケーキの影に隠れていたりと、見るたびに新しい発見があるユーモラスな構成です。親子でページをのぞき込みながら、「ここにもいた!」「どんなお菓子を食べてるのかな?」と会話が生まれる、遊びと学びを両立したデザインになっています。
〈担当範囲〉
・ビジュアルデザイン(イメージラフ/誌面レイアウト設計)
・キャラクター/小道具/背景の粘土造形
・照明
・撮影
・画像編集
・冊子DTPデザインまで一貫制作
〈制作情報〉
・制作年:2020年
・使用素材:樹脂粘土、軽量粘土、透明粘土、アクリルガッシュ、ジェルメディウム、ニスコーティング、LED照明
・セットサイズ:約W500 × H400mm
・テーマ:十五夜 × デコスイーツ × ファンタジー
・撮影構成:吊り構造による浮遊演出+ライティング反射制御
本作は、「クレイアート × ミニチュアジオラマ × デコスイーツ × 十五夜」をテーマに、フェイクスイーツ造形の精密さと幻想的な世界観を融合させた立体ビジュアル作品です。ウォルナッツ・クレイワークスタジオが得意とする空間構成力・色彩設計・物語性の融合により、“夜空いっぱいのお菓子の夢”を描いた9月号表紙となっています。
- Client
- 株式会社新学社
- Year
- 2020
- Style
- Clay Art
