【クレイアート/粘土立体イラスト】<br>『2015 社会の自主学習 歴史2』教科書参考ワーク表紙ビジュアル制作

【クレイアート/粘土立体イラスト】
『2015 社会の自主学習 歴史2』教科書参考ワーク表紙ビジュアル制作

クレイアート × 立体イラスト × 教材デザイン × 歴史人物ビジュアル

中学生向け社会科教材『社会の自主学習 歴史2』(新学社)の表紙用クレイアートビジュアルを制作しました。ウォルナッツ・クレイワークスタジオが企画デザインから立体造形、撮影、照明、DTP仕上げまで一貫して担当。
「戦国時代から近代までの歴史を、立体で体験するように学ぶ」をテーマに、それぞれの時代を象徴する人物・文化・技術・建築物を粘土造形によって表現した作品です。前作(歴史1)の“古代から鎌倉”に続く構成で、シリーズ全体を通して歴史の流れを立体的に感じるビジュアルデザインとなっています。

〈テーマと構成〉

作品全体は、「過去から未来へと流れる歴史の時間」を一枚の画面で表現。
中央には時代の象徴である人物たちが集まり、周囲には文明や文化、発明を示すモチーフを配置しています。登場人物は、坂本龍馬、見返り美人、千利休、板垣退助、フランシスコ・ザビエル、ペリー、江戸幕府の正装武士など、中学生が一目で理解できるようデザインされたアイコン的ディフォルメキャラクター。坂本龍馬は現存写真をモチーフに、右手を着物に入れ、机に肘をつくポーズ。袴のドレープやブーツ、帯紐、刀まで樹脂粘土で細密に造形し、髪の毛は粘土棒で削り出して縮れを再現しました。千利休は茶器を手に静かに佇み、ザビエルは胸に樹脂粘土製のハートを抱え、信仰と情熱を象徴。ペリーはスチロールボード製の黒船を持ち、開国の象徴として堂々と立ちます。板垣退助は洋装のボタンや襟、靴に至るまで粘土で造形し、髭は羊毛フェルトで植毛。見返り美人は鮮やかな着物の柄をアクリルガッシュで一筆ずつ描き込み、和の美と繊細な筆致による手描き彩色の美術性を際立たせています。

〈造形・素材の特徴〉

すべての造形を手作業によるクレイアートで制作。樹脂粘土、軽量粘土、スチロールボード、スポンジ、羊毛フェルト、和紙など多素材を組み合わせ、それぞれの時代にふさわしい質感・重量感・立体感を再現しています。背景要素には、蒸気機関車、地球儀、寺子屋の衝立、葛飾北斎の絵、迎賓館、東京タワーなどを配置。スチロールボードを芯材とし、樹脂粘土による装飾を重ねることで、半立体的な奥行き構造を実現しています。
畳は本物の井草を用い、書物や巻物は和紙を使用。墨のついた筆跡や書き込みまで再現し、“日本の学びの原点”である寺子屋の空気感を丁寧に造形しています。また、背景にはアクリルガッシュで描かれた葛飾北斎の絵が飾られており、アナログ手法でありながら絵画的要素と立体造形を融合させた、多層的なアート構成となっています。

〈撮影・デザイン〉

撮影では、立体造形の陰影を明確に映し出すためにストロボライティングを多灯構成で使用。白背景をベースに、キャラクターやモチーフの造形が際立つように光の角度を調整しています。誌面デザインでは、各時代が時間軸上で自然につながるよう、構図と余白を慎重に設計。同シリーズ(地理・歴史1)との整合性を保ちながらも、本作では“近代化への進展”を感じさせる構成と彩度バランスでまとめています。

〈制作範囲〉

・ビジュアルデザイン(イメージラフ/誌面レイアウト設計)
・キャラクター/小道具/背景の粘土造形
・照明
・撮影
・画像編集
・冊子DTPデザインまで一貫制作

〈制作情報〉

・クライアント:新学社
・書籍名:『社会の自主学習 歴史2』
・制作年:2015年
・造形サイズ:W257 × H364mm
・使用素材:樹脂粘土、軽量粘土、スチロールボード、スポンジ、羊毛フェルト、和紙、アクリルガッシュ、艶出しニス

本作は、「クレイアート × 教材ビジュアル × 日本の歴史人物」をテーマに、
戦国から近代までの文化・人物・文明を粘土造形で精密に再構築した教育クレイアートシリーズの決定版。手作業による細部の再現、素材の融合、写実とユーモアの絶妙なバランスが際立ち、“中学生が見るだけで歴史の流れを感じ取れる”アナログ造形の魅力を存分に伝える立体イラスト作品です。

Client
株式会社新学社
Year
2015
Style
Clay Art

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