【クレイアート/粘土立体イラスト】<br>『2020 社会の自主学習 歴史1』教科書参考ワーク表紙ビジュアル制作

【クレイアート/粘土立体イラスト】
『2020 社会の自主学習 歴史1』教科書参考ワーク表紙ビジュアル制作

クレイアート × 立体イラスト × 教材デザイン × 歴史ビジュアル

中学生向け社会科教材『社会の自主学習 歴史1』(新学社・2020年度)の表紙用クレイアートビジュアルを制作しました。ウォルナッツ・クレイワークスタジオが、企画デザインから立体造形・撮影・照明・DTPデザインまで一貫して担当。古代から鎌倉時代までの日本史をテーマに、時代を象徴する人物・文化・建築物を立体的に配置し、歴史の流れを“ひと目で感じ取れる”教材ビジュアルとして構築しました。

〈テーマと構成〉

中央には、学びの象徴として中学生の男女を配置。男の子は平安時代の正装(冠・しゃく・狩衣)をまとい、女の子は卑弥呼をモチーフにした古代衣装で登場します。どちらも樹脂粘土によるリアルな造形で、衣の重なり・装飾品の質感まで緻密に再現。しゃくは木製の質感を出すために粘土の色をあえて完全に混ぜず、木目のマーブル模様を生み出しています。卑弥呼のまが玉ネックレスは、1つずつ樹脂粘土で造形し、金印は光沢仕上げによるリアルな金属質表現を採用しました。背景には、古代〜鎌倉時代を代表する人物や文化財を立体的にレイアウト。紫式部は筆を手に『源氏物語』を執筆する姿で表現し、十二単の重なりは何層にも粘土を重ね、1枚ごとに曲線を加えて“布の流れ”を立体的に演出。聖徳太子、奈良の大仏、農耕を始めた人々なども、象徴的なポージングとシルエットで造形されたキャラクターアイコンとして配置されています。鎌倉武士は、走り抜ける黒馬とともに弓を構える躍動的な姿で造形。甲冑の模様や馬具、弓矢の細部まで樹脂粘土で精密に作り込み、“手づくりでここまで表現できるのか”という驚きを与えるリアルさを追求しました。

〈造形・素材の特徴〉

人物・建築物・自然物などすべての要素を樹脂粘土・軽量粘土・木工粘土・スチロールボードなどの複数素材を組み合わせて制作。金閣寺はスチロールボードをカットして構成し、金箔風の塗装と陰影処理で立体的に表現。
平等院鳳凰堂は瓦1枚1枚を粘土で成形し、アクリルボードとジェルメディウムを使用した池や芝パウダーの庭園を加えて“ミニチュアジオラマ”としての完成度を高めています。古代文明の象徴として登場するエジプトのスフィンクスやピラミッドは木工粘土で制作。砂地の質感は歯ブラシを使って凹凸をつけ、光の当たり方で陰影が生まれるように設計しました。さらに、埴輪・古墳・ねずみ返し付きの高床倉庫・稲穂など、日本史の基礎を象徴する要素もミリ単位のディテールで再現。古代から鎌倉までの時代背景を、粘土造形だけで表現した“立体日本史ビジュアル”の決定版です。

〈撮影・デザイン〉

撮影では、中央の人物と背景モチーフの立体感を際立たせるため、白背景をベースにストロボ照明で陰影を強調。樹脂粘土特有のツヤとマットの質感をバランスよく引き出し、誌面上でも立体造形の奥行きを感じられる構図としました。デザイン面では前回(地理Ⅰ)からの流れを踏襲しつつ、時代ごとの色調設計(古代=土色、平安=紫、鎌倉=墨色)
を意識して全体を統一。“歴史を旅するように学ぶ”というコンセプトのもと、造形・光・構図の全要素を一体化させた教育デザインに仕上げました。

〈制作範囲〉

・キャラクターデザイン(イメージラフ・レイアウト設計)
・ビジュアルデザイン(イメージラフ・レイアウト設計)
・立体造形(キャラクター・小物)
・照明
・撮影
・DTP編集


〈制作情報〉

・クライアント:新学社
・書籍名:『社会の自主学習 歴史1』
・制作年:2020年
・使用素材:樹脂粘土、軽量粘土、木工粘土、スチロールボード、芝パウダー、ジェルメディウム、アクリルボード、アクリルガッシュ

本作は、「クレイアート × 教材ビジュアル × 日本の歴史」をテーマに、古代から鎌倉までの文化・人物・建築を粘土で立体的に再構成した教育クレイアート作品です。精巧な粘土造形とデザイン統合によって、中学生が“時代の流れと文化のつながり”を直感的に学べる構成となっています。ウォルナッツ・クレイワークスタジオの美術造形力・造形演出・教育デザインの融合によって生まれた、学習教材ビジュアルの新しい到達点です。

Client
株式会社新学社
Year
2020
Style
Clay Art

■ 同カテゴリの作品

■ 同クライアントの作品

■ タグ