【クレイアート/粘土立体イラスト】<br>『2020 社会の自主学習 地理2』教科書参考ワーク表紙ビジュアル制作

【クレイアート/粘土立体イラスト】
『2020 社会の自主学習 地理2』教科書参考ワーク表紙ビジュアル制作

クレイアート × 立体イラスト × 教材デザイン × 日本地理ビジュアル

中学生向け社会科教材『社会の自主学習 地理Ⅱ』(新学社・2020年度)の表紙用クレイアートビジュアルを制作しました。ウォルナッツ・クレイワークスタジオが企画デザインから立体造形、撮影・照明、DTPデザインまで一貫して担当。2015年度版のビジュアル構成を踏襲しつつ、造形・演出・素材表現のすべてを進化させた“日本地理の決定版”として制作しました。

〈テーマと構成〉

中央に「社会の自主学習」のタイトルと日本地図を持った中学生の男女を配置。その周囲に、日本各地を象徴する文化・風景・特産品・人々・建築物が立体的に並び、まるで“日本一周の旅”を一枚の絵で楽しめるような構成に設計しました。男女キャラクターは樹脂粘土で造形し、学びの楽しさを表現するポージングと柔らかな造形バランスで仕上げています。周囲には、京都の舞妓さん・青森のなまはげ・別府温泉に浸かる人々など、地域性を象徴する人物たちが登場。舞妓さんの傘は画用紙・竹串・ベニヤ板をカットして組み合わせたリアル造形で、帯や髪飾りなどの装飾はすべて樹脂粘土で制作。髪の毛は粘土棒を使って一本一本流れを造形し、舞妓独特の“結い髪”の立体感を再現しました。なまはげの衣装は木工粘土を使用し、藁の質感を1本ずつ立体的に表現。別府温泉の湯けむりはジェルメディウムで透明感を出し、粘土造形の岩場と自然に馴染ませています。

〈造形・素材の特徴〉

人々・動物・建築物・特産品のすべてを樹脂粘土・軽量粘土・木工粘土・スチロールボードなどで立体制作。北海道のチーズ・メロン、大阪のたこ焼き、愛媛のみかん、香川のうどんなどは、すべてミニチュアフードとして樹脂粘土で造形。小指の先ほどのサイズながら、質感・ツヤ・焼き色・素材感まで忠実に再現しています。文化的モチーフとしては、ねぶた祭り、こけし、沖縄のシーサー、ハイビスカス、奈良の大仏、鹿などを登場させ、それぞれの県の文化を象徴するアイコンとしてデザイン。特に奈良の大仏は高さ20〜30mmのミニチュアながら、頭部の螺髪をミリ単位で埋め込む精密造形を実現。スカイツリーや出雲大社、白川郷、瀬戸大橋、新幹線などの建造物も、実際の構造を忠実に再現しながら粘土ならではの温かみを持たせた仕上がりとなっています。中でも東京タワーは、鉄骨1本1本を樹脂粘土で組み上げ、実際の構造設計に基づいた粘土造形の極致として完成。白川郷は藁葺き屋根を1本単位で積層し、汚し塗装と陰影を重ねて“深い時間”を感じさせる造形としました。自然造形では、富士山・阿蘇山・富良野のラベンダー畑などを、軽量粘土・芝パウダー・土パウダーを使用して制作。阿蘇山の噴火口から立ちのぼる煙は軽量粘土による立体造形で、風の流れまで計算した造形バランスを追求しています。全国の自然・文化・食・人を有機的に繋ぎ、“日本全体がひとつのジオラマになる”というテーマでまとめました。

〈撮影・デザイン〉

撮影では白背景を採用し、中央の日本地図を軸に立体造形が浮き上がるよう照明を設計。ストロボ撮影によって陰影と立体感を強調し、誌面上でもクレイアートの奥行きを感じられる構成としました。デザイン面では、2015年度版の構成をベースに、造形密度の高い2020年度版としてリニューアル。配色・光量・情報整理のすべてを最適化し、全国の魅力が一目で伝わる教材ビジュアルを実現しています。

〈制作範囲〉

・キャラクターデザイン(イメージラフ・レイアウト設計)
・ビジュアルデザイン(イメージラフ・レイアウト設計)
・立体造形(キャラクター・小物)
・照明
・撮影
・DTP編集


〈制作情報〉

・クライアント:新学社
・書籍名:『社会の自主学習 地理Ⅱ』
・制作年:2020年
・造形サイズ:W257 × H364mm
・使用素材:樹脂粘土、軽量粘土、木工粘土、スチロールボード、ジェルメディウム、芝パウダー、紙、アクリルガッシュ

本作は、「クレイアート × 教材ビジュアル × 日本地理」をテーマに、全国47都道府県の文化・自然・人々を立体的に描いた教育クレイアートの集大成です。粘土造形の精巧さとデザインの統一感が融合し、中学生が“日本の魅力”を直感的に学べる構成となっています。ウォルナッツ・クレイワークスタジオの造形力と演出設計が融合した、学習教材ビジュアルの新基準です。

Client
株式会社新学社
Year
2020
Style
Clay Art

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