【クレイアート/粘土立体イラスト】<br>小学ポピー「1・2年生」2021年8月号 教材表紙デザイン制作

【クレイアート/粘土立体イラスト】
小学ポピー「1・2年生」2021年8月号 教材表紙デザイン制作

©︎Shingakusha Co., Ltd.

クレイアート × 教材表紙 × 粘土細工 × 立体イラスト × 昔話 × ミニチュアジオラマ

『小学ポピー「1・2年生」2021年8月号』のテーマは、“ぼうけんの夏”。中国の名作『西遊記』をモチーフに、筋斗雲に乗った孫悟空、肉まんを食べる猪八戒、河童の沙悟浄、そして白馬に乗った三蔵法師のドタバタ旅を、ダイナミックなミニチュアジオラマとコミカルなキャラクター造形で表現したクレイアート作品です。ウォルナッツ・クレイワークスタジオが得意とする“リアルとディフォルメの融合”によって、物語の迫力とユーモアをあわせ持つ誌面ビジュアルに仕上げました。

〈コンセプトと演出テーマ〉

テーマは「勇気と仲間の力」。広大な中国の大地を背景に、孫悟空たちが力を合わせて旅を続ける姿を、立体的な構図と鮮やかな色彩で再現しています。筋斗雲に乗った孫悟空が空を駆け、地上では猪八戒が肉まんを頬張り、沙悟浄と三蔵法師がそれを見守るという賑やかな場面構成。誌面全体がまるで絵本のワンシーンのように展開し、物語のリズムと楽しさをそのまま伝えるデザインになっています。

〈造形と素材表現〉

キャラクターはすべて樹脂粘土によるフルハンドメイド造形。孫悟空の頭の輪は、アクリルガッシュで金彩を施したのち艶消しニスで仕上げ、質感のコントラストを強調。猪八戒のミニチュアフード“肉まん”は、中の餡まで粘土で精密に再現しています。沙悟浄の首輪や三蔵法師の冠・手綱などもすべて樹脂粘土で制作し、細部まで緻密に造形。背景の中国風景は、スチロールを重ねて形成した地形に土パウダーと芝パウダーを散りばめ、巨石や草原、木々を立体的に構築。スポンジを用いた植栽表現によって、リアルでありながらも温かみのある“ウォルナッツ流ファンタジックリアリズム”を実現しています。筋斗雲は軽量粘土で制作し、空気を切って進むような動勢を粘土の形状で演出。流れるようなラインと表面の風紋が、まるで雲が生きているようなアニメ的躍動感を生み出しています。

〈色彩設計と照明演出〉

全体は夏の青空と大地の対比を基調とした明快な色彩設計。背景の空は澄んだコバルトブルー、地面は黄土色と緑のグラデーションで構成し、キャラクターの衣装の赤・黄・青を際立たせています。照明はLED常灯に加え、前方からのストロボ光で陰影を強調。筋斗雲の立体感やオオカミ的動きのある髪の流れを活かし、立体イラストならではの陰影美を演出しています。

〈教育的構成と探し絵〉

探し絵のモチーフは“はなまるコイン”。地面の草むらや岩の影、雲のすき間など、誌面のあちこちに隠されており、親子で「どこにあるかな?」と会話しながら探すことで、集中力と観察力を育てる仕掛けになっています。冒険のワクワク感を楽しみながら、自然と学びにつながる構成です。

〈担当範囲〉

・ビジュアルデザイン(イメージラフ/誌面レイアウト設計)
・キャラクター/小道具/背景の粘土造形
・照明
・撮影
・画像編集
・冊子DTPデザインまで一貫制作

〈制作情報〉

・制作年:2021年
・使用素材:樹脂粘土、軽量粘土、スチロールボード、土パウダー、芝パウダー、アクリルガッシュ
・キャラクターサイズ:約H70〜90mm
・ジオラマセットサイズ:約W500 × H350mm
・撮影構成:正面撮影・LED+ストロボ照明

本作は、「クレイアート × 教材表紙 × 粘土細工 × ミニチュアジオラマ × 昔話 × 教育デザイン」をテーマに、名作『西遊記』の世界を立体的に再構築したウォルナッツ・クレイワークスタジオならではの粘土作品。リアルとファンタジーの中間にある手作りの温もりで、子どもたちが“見ることで感じ、想像することで学ぶ”教材ビジュアルとして完成しています。

Client
株式会社新学社
Year
2021
Style
Clay Art

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