【クレイアート/粘土立体イラスト】
小学ポピー「1・2年生」2019年12月号 教材表紙デザイン制作
©︎Shingakusha Co., Ltd.
クレイアート × ミニチュアジオラマ × 卓球 × 教材表紙
小学ポピー『1・2年生』2019年12月号の表紙ビジュアルを、クレイアート(粘土立体イラスト)で制作しました。2019年度シリーズ「2020東京オリンピックに向けて、スポーツを知ろう!」の今月号は“卓球”をテーマに構成。ウォルナッツ・クレイワークスタジオが、立体造形・照明・撮影・編集・DTPデザインまでを一貫して担当し、クレイアートならではの精密な造形表現とアクティブな構図で、卓球競技のスピード感と緊張感を誌面の中に再現しました。
〈テーマと構成〉
舞台は、木目の床が印象的なミニチュアサイズの体育館ジオラマ。じゅん、あみ、テンテン、はるのすけたちがダブルス形式で試合をしており、ボールを打ち返す一瞬の動きを立体的に造形しています。ダイナミックな構図を意識し、キャラクター同士の距離感やラリーの流れが一目で伝わるよう設計。観客席では多くの子どもたちが声援を送り、誌面全体に“スポーツの熱気”と“冬の活気”を感じさせるデザインとなっています。
〈造形と素材表現〉
・体育館の床は木を削り出して制作。フローリングの一本一本にカッターでスジ彫りを入れ、汚し加工を加えることで重厚感を演出。
・卓球台はスチロールパネルをベースに、アクリルガッシュで塗装。ラインは筆による手描きで仕上げ、手仕事ならではの温かみを残しました。
・キャラクター造形では、競技用ユニフォームを樹脂粘土で制作。色彩・模様・質感に変化をつけてリアリティを強調。
・卓球ラケットはミニチュアクラフトで制作。グリップと台座を木材で形成し、樹脂粘土製のラバーを両面に貼り合わせて、本物の質感を再現。
・観客席はスチロールと木材で組み上げ、多数の観客を配置することで大会の臨場感を高めています。
細部にわたって全て手作業で造形され、ウォルナッツ・クレイワークスタジオらしい“アナログの完成度”が際立つミニチュアジオラマ作品です。
〈照明と演出〉
照明は、卓球台上部に白色LEDを配置し、天井照明の反射を再現。床面の光沢やボールの反射を活かして、瞬間の動きを感じさせる構成にしています。キャラクターの動作に応じて光の方向を微調整し、ラリーの緊迫感と立体感を演出。全体として「スピード」「集中」「競技の一体感」を伝える照明設計です。
〈探し絵の仕掛け〉
今月の探し絵テーマは「学校の文房具を探そう!」。誌面のどこかに、鉛筆・消しゴム・物差しが隠れています。よく見ると、卓球ネットの支柱が鉛筆になっていたり、観客席で応援しているピノ博士の笛が消しゴムになっていたりと、日常の文房具が競技の世界に溶け込むように配置されています。子どもたちが“見つける楽しさ”を味わいながら、観察力と想像力を育む遊び心あふれる仕掛けです。
〈制作範囲〉
・ビジュアルデザイン/構成設計
・体育館ジオラマセット造形
・卓球台・キャラクター・観客席造形
・照明・撮影・編集・DTPデザイン
〈制作情報〉
・クライアント:新学社(小学ポピー)
・対象:小学1・2年生 教材表紙ビジュアル
・ジオラマセットサイズ:B5表紙サイズ(H364 × W257mm)
・制作期間:約10日
・制作年:2019年
・使用素材:樹脂粘土、スチロールボード、軽量粘土、木材、アクリルガッシュ、LED照明
本作は、「クレイアート × ミニチュアジオラマ × 卓球 × 教材表紙」をテーマに、手仕事による精密造形と光演出で、卓球のスピード感と集中力をリアルに描き出した作品です。ウォルナッツ・クレイワークスタジオならではの細部へのこだわりが、スポーツの迫力と学びの楽しさを融合させた、シリーズ最終号を飾るクレイアート作品となりました。
- Client
- 株式会社新学社
- Year
- 2019
- Style
- Clay Art
