【クレイアート/ミニチュアジオラマ】
小学ポピー「1・2年生」2020年12月号 教材表紙デザイン制作
©︎Shingakusha Co., Ltd.
クレイアート × ミニチュアジオラマ × 氷の造形 × 冬のファンタジー × 教材表紙デザイン
『小学ポピー「1・2年生」2020年12月号』の表紙は、“氷のお城”をテーマにした冬の訪れを感じるファンタジックなクレイアート作品。 防寒具に身を包んだじゅんとあみたちが雪の中を進み、中央には石膏粘土で制作した透明感あふれる氷の城がそびえ立ちます。氷のミニチュアジオラマの中では、テンテンとはるのすけが雪の妖精とともに遊びながら、冬の季節を喜ぶ姿が描かれています。誌面全体を包む淡いブルーの世界が、冷たさと美しさを兼ね備えた冬の情景を表現しています。
〈コンセプトと構成〉
テーマは「冬の訪れと氷の王国」。 氷の城を中心に構成された幻想的な世界の中で、キャラクターたちが雪や氷とふれあいながら“寒さの中のぬくもり”を表現しています。 背景の氷山はスチロールで造形し、表面にアクリルガッシュで淡いブルーを重ねて透明感を演出。新雪の野原は重曹を振りかけ、ふわりと積もる雪の質感をリアルに再現しました。 野原に生える氷の木は透明粘土で制作し、奥行きのある透過表現により、向こう側の光が透けて見える構成となっています。
〈造形と素材表現〉
氷の城は石膏粘土をベースにシャープなエッジを削り出し、氷の結晶のような陰影を再現。 雪の妖精たちは10mmにも満たないサイズで、樹脂粘土を用いて髪の毛や帽子、防寒具の細部まで精密に造形しています。 あみは新雪の野原中央にある氷の湖でフィギュアスケートを楽しむシーンとして描かれ、湖面はアクリル板に裏面からジェルメディウムを塗り重ね、濡れ感と透明感を両立させました。 雪の結晶は透明フィルムにアクリルとボンドを混ぜて描き、固めて作るという特殊な手法を採用。樹脂粘土による氷細工と組み合わせ、誌面全体に“凍てつく美”の質感をもたらしています。
〈色彩設計と照明演出〉
全体の配色は“氷の青”を基調に、雪の白と妖精たちのカラフルな装いがアクセントになるよう構成。 照明は冷たい印象を感じさせる水色系のバックライトを使用し、氷や雪が光を反射して輝くよう設計しました。 撮影は正面から行い、キャラクターたちが雪の空を見上げる様子を捉えています。空中に浮かぶ雪や結晶は吊り撮影で演出し、雪の降る立体感と奥行きを強調。読者がキャラクターと同じ視線で冬の空を見上げるような、没入感のある誌面ビジュアルに仕上げています。 背景と前景の距離感を丁寧に設計することで、誌面全体に深い立体感と冬の透明感が生まれています。
〈誌面演出と探し絵〉
今月の探し絵は「氷のはなまるコイン」。 氷の城や雪原の中に、小さな氷のコインが隠れています。 誌面全体が氷の世界で構成されながらも、世界観を損なわずに探し絵の要素を組み込むことで、遊びと学びを両立。 光の反射や透明度の違いを手がかりに、子どもたちが発見する喜びを感じられるようにデザインされています。
〈担当範囲〉
・ビジュアルデザイン(イメージラフ/誌面レイアウト設計)
・キャラクター/小道具/背景の粘土造形
・照明
・撮影
・画像編集
・冊子DTPデザインまで一貫制作
〈制作情報〉
・制作年:2020年
・使用素材:石膏粘土、樹脂粘土、透明粘土、スチロール、アクリルガッシュ、ジェルメディウム、重曹、アクリル板、ニスコーティング、LED照明
・セットサイズ:約W550 × H450mm
・テーマ:氷のお城 × 冬の訪れ × ファンタジー
・撮影構成:俯瞰撮影+吊り構造による雪・結晶演出
本作は、「クレイアート × ミニチュアジオラマ × 氷の造形 × 冬のファンタジー」をテーマに、 石膏・樹脂・透明粘土など多素材を駆使して“冷たさの中のあたたかさ”を表現した立体ビジュアル作品。 ウォルナッツ・クレイワークスタジオが得意とする精密な造形技術と光の演出が融合した、幻想的な冬のクレイアート表紙です。
- Client
- 株式会社新学社
- Year
- 2020
- Style
- Clay Art
