【クレイアート/粘土立体イラスト】<br>小学ポピー「1・2年生」2018年11月号 教材表紙デザイン制作

【クレイアート/粘土立体イラスト】
小学ポピー「1・2年生」2018年11月号 教材表紙デザイン制作

©︎Shingakusha Co., Ltd.

クレイアート × 教材表紙 × 漫画家 × ミニチュア文房具 × ドールハウス

小学ポピー『1・2年生』2018年11月号の表紙ビジュアルを、クレイアート(粘土立体イラスト)で制作しました。2018年度シリーズ“やってみたいお仕事”の第8弾は、「漫画家」。じゅんとあみたちが漫画家になって、机に向かいながら次々と原稿を仕上げていく様子を描いたミニチュア漫画家の部屋です。ウォルナッツ・クレイワークスタジオが企画構成・ビジュアルデザイン・立体造形・照明・撮影・編集・DTPデザインまでを一貫して担当。“創造するしごと”をテーマに、漫画制作の楽しさとものづくりの奥深さを伝えるクレイアート作品となっています。

〈テーマと構成〉

11月号の舞台は、ドールハウス構造の漫画家アトリエ。じゅんとあみ、テンテン、はるのすけたちが、真剣な表情でペンを走らせたり、アイデアを出し合ったりする姿を立体的に再現しています。机・本棚・イス・照明・原稿台など、部屋全体の家具はスチロールボードで構築し、木目調の質感を塗装で再現。壁面には手書きの漫画原稿が貼られ、部屋の隅にはインク瓶やトーンのシートが散らばるなど、リアルな“漫画家の仕事場”の空気感を感じられる構成です。さらに、キャラクターたちが描いている漫画は実際に手書きで制作したオリジナル原稿。コマ割りやレイアウトも本物の漫画誌のように構成され、
「絵を描く楽しさ」「創作する喜び」を表現する教育的ビジュアルとして仕上げられています。

〈ミニチュア文房具の造形〉

漫画家の必需品である道具たちは、すべて樹脂粘土による精密ミニチュア造形で制作。Gペン、鉛筆、消しゴム、原稿用紙、羽根ペン、定規、カッター、三角定規、テープ、ハサミ、インク瓶など、約20種類以上の道具を一つひとつ手作業で造形しています。質感表現にもこだわり、木製部分はマットな塗装でナチュラルに、金属部分(Gペンの先・カッター刃・ハサミ)はアクリルガッシュで銀塗装した後に光沢ニスを重ねることで、本物の金属のような反射感を再現。インク瓶やトーンシートには透明素材を組み合わせて、アナログ作業のリアルさを演出しています。机の引き出しや棚もミニチュアサイズながら実際に開閉できる仕様で、ドールハウス的要素を取り入れた“動きのある制作空間”になっています。

〈造形・演出のこだわり〉

キャラクターたちは“創作の瞬間”を切り取ったポーズで表現。じゅんが原稿に集中する横で、あみがアイデアをスケッチし、テンテンとはるのすけが背景作業を手伝う構図。部屋の中の照明はウォームライトで、夜遅くまで作業を続ける“漫画家の情熱”を感じられる演出になっています。壁に貼られた小さな原稿は、1枚あたり20mm×15mmほどのサイズながら、実際にコマ割り・吹き出し・セリフまで描き込まれており、ミニチュアアートと漫画文化の融合表現として高い完成度を誇ります。

〈探し絵の要素〉
11月号の表紙には、“ねぎ”と“かぼちゃ”が隠されたユーモラスな探し絵の仕掛けがあります。じゅんの帽子が実は“かぼちゃ”になっていたり、はるのすけの持つペンが“ネギ”になっているなど、よく見るとクスッと笑える遊び心を込めたデザインに。学びと遊びを両立する教材表紙として、観察力と発見の喜びを育てる構成になっています。

〈撮影環境と演出〉

照明は夜の作業部屋をイメージし、柔らかなアンバーライトをトップから照射。机のランプには小型LEDを仕込み、キャラクターの表情や手元を温かく照らしています。背景の奥には本棚の影や資料の積み重ねを演出し、「小さな部屋に込められた大きな世界」を感じさせるドールハウス演出で撮影しました。

〈制作範囲〉

・企画構成
・ビジュアルデザイン
・樹脂粘土によるミニチュア文房具
・漫画道具制作
・ドールハウス構造設計・家具造形
・照明設計・撮影・編集・DTPデザイン

〈制作情報〉

・クライアント:新学社(小学ポピー)
・対象:小学1・2年生 教材表紙ビジュアル
・ジオラマセットサイズ:B5表紙サイズ(H364 × W257mm)
・制作期間:約10日
・制作年:2018年
・使用素材:樹脂粘土、スチロールボード、木材、透明樹脂、アクリルガッシュ、ニスコート、LED照明

本作は、「クレイアート × 教材表紙 × 漫画家 × ミニチュア文房具 × ドールハウス × 探し絵」をテーマに、“創造することの楽しさ”と“手で描く文化”をクレイアートで立体化した作品です。ウォルナッツ・クレイワークスタジオならではのミニチュア造形力と空間演出により、
見る人の想像力を刺激する“創作のアトリエ”を表紙に仕上げました。

Client
株式会社新学社
Year
2018
Style
Clay Art

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