【クレイアート/粘土立体イラスト】
小学ポピー「1・2年生」2021年10月号 教材表紙デザイン制作
クレイアート × 教材表紙 × 粘土細工 × 立体イラスト × 昔話 × ミニチュアジオラマ
『小学ポピー「1・2年生」2021年10月号』のテーマは、“勇気と仲間の旅”。名作童話『オズの魔法使い』をモチーフに、ドロシー、ライオン、カカシ、ティンマンの4人が、黄色いレンガ道(イエローブリックロード)を仲良く歩いていく場面を立体的に再構成したクレイアート作品です。ウォルナッツ・クレイワークスタジオが得意とする“リアルな質感 × ディフォルメデザイン”によって、物語の希望と冒険のワクワク感を表紙いっぱいに描き出しています。
〈コンセプトと演出テーマ〉
テーマは「仲間と共に進む勇気」。夢の国オズに迷い込んだドロシーが、臆病者のライオン、脳を持たないカカシ、心のないティンマンと共に、魔女の住むエメラルド・シティを目指して歩き出す――その希望に満ちた旅立ちのシーンをビジュアル化しました。黄色いレンガ道の上を笑顔で進む4人の姿は、物語の名場面をそのまま立体化したような構図で、見た人の心を前向きにするデザインになっています。
〈造形と素材表現〉
ミニチュアジオラマ背景は、ディフォルメされた草原とイエローブリックロードで構成。黄色いレンガ道は、樹脂粘土を一枚一枚成形して埋め込み、立体的な“歩いている道”として表現しています。草原部分は芝パウダーとテクスチャ素材を組み合わせ、奥行きと柔らかさを両立。木々は軽量粘土で制作し、丸みを帯びたフォルムで温かみのある造形に仕上げました。キャラクターたちはすべて樹脂粘土によるフルハンドメイド。ドロシーのスカートは樹脂粘土でドレープを再現し、三つ編みは細い粘土を一本ずつ編み込むことで柔らかな髪の流れを表現。黒いエナメル靴は造形後にニスで仕上げ、輝きを加えています。 カカシは藁を1本1本編み込み、ボディに植え込むように造形。ティンマンは金属光沢を再現するため、アクリルガッシュとメタリック塗料を重ね塗り。ライオンは毛並みの流れを粘土で丁寧に彫り込み、キャラクターごとの個性と質感を豊かに描き分けています。
〈色彩設計と照明演出〉
全体は希望に満ちた旅立ちをイメージした、明るい黄色と緑のコントラストを基調としています。空のブルーと草原のグリーンが、キャラクターたちの赤・金・茶などの衣装カラーを引き立て、誌面全体に開放感を生み出しています。照明はLED常灯をベースに、太陽光を模したストロボで前方から明るく照射。黄色い道の立体感とキャラクターの影を柔らかく演出し、ポジティブで物語性のある構図を強調しました。
〈教育的構成と探し絵〉
探し絵のモチーフは“はなまるコイン”。レンガ道のすき間や木々の陰、ティンマンの後ろなど、誌面のあちこちに隠されています。親子で「どこにあるかな?」と会話をしながら探すことで、観察力や集中力を育て、作品をより楽しめる構成になっています。冒険の楽しさと友情の大切さを感じながら、学びへとつながる教育的ビジュアルです。
〈担当範囲〉
・ビジュアルデザイン(イメージラフ/誌面レイアウト設計)
・キャラクター/小道具/背景の粘土造形
・照明
・撮影
・画像編集
・冊子DTPデザインまで一貫制作
〈制作情報〉
・制作年:2021年
・使用素材:樹脂粘土、軽量粘土、スチロールボード、芝パウダー、アクリルガッシュ、メタリック塗料、ニス
・キャラクターサイズ:約H70〜90mm
・ジオラマセットサイズ:約W500 × H350mm
・撮影構成:正面撮影・LED+ストロボ照明
本作は、「クレイアート × 教材表紙 × 粘土細工 × ミニチュアジオラマ × 昔話 × 教育デザイン」をテーマに、名作『オズの魔法使い』の世界を、希望と友情を象徴する“黄色い道”と共に立体化したクレイイラストレーション作品。ウォルナッツ・クレイワークスタジオならではの精密な手仕事と温かい演出で、子どもたちが“前を向いて進む勇気”を感じられる教材ビジュアルとして完成しています。
- Client
- 株式会社新学社
- Year
- 2021
- Style
- Clay Art
