【クレイアート/ミニチュアジオラマ】
小学ポピー「1・2年生」2020年11月号 教材表紙デザイン制作
©︎Shingakusha Co., Ltd.
クレイアート × ミニチュアジオラマ × フェイクフード × 自然造形 × 教材表紙デザイン
『小学ポピー「1・2年生」2020年11月号』の表紙は、“たくさん 力がつく あきのポピー!”をテーマにした秋の実りのジオラマアート。紅葉に包まれた秋の山を舞台に、じゅん・あみ・テンテン・はるのすけたちと、キツネ・ウサギ・リスたちが中央の大きな切り株テーブルに秋の味覚を集めてくる、温かく豊かなビジュアルです。空からは落ち葉とともに、どんぐりの妖精がふわりと舞い降り、秋の香りと童話的な世界観が重なり合うように構成されています。
〈コンセプトと構成〉
舞台は“実りの秋の森”。テーマは「紅葉の森でひろがる みんなの収穫祭」。秋色の山を背景に、中央の切り株テーブルを囲んでキャラクターたちが果物を並べる様子を描いています。誌面全体を包む紅葉は、スポンジをアクリルガッシュで染め上げた手作業のテクスチャで構成し、オレンジ・イエロー・バーガンディが織りなすグラデーションで秋の深まりを演出。切り株のテーブルは樹脂粘土と軽量粘土を組み合わせ、年輪や樹皮のシワ、木のみきの立体感を粘土カッターや棒で一本一本刻み込むように再現しました。
〈造形と素材表現〉
テーブルの上には、秋の味覚がずらり。リンゴ、栗、梨、さつまいも、あけび、かぼちゃ、柿、くるみ、松ぼっくり、みかんなど、すべてを樹脂粘土で造形。果物の表面はアクリルガッシュでグラデーション塗装し、ニスコーティングで瑞々しい艶を再現しています。リスやウサギ、キツネなどの小動物たちは20mmにも満たないサイズながら、毛並みや瞳の輝きまで精密に造形。薄くのばした樹脂粘土を細かくカットして重ね貼りすることで、毛束の柔らかさを立体的に表現しました。落ち葉は一枚一枚、葉脈を爪楊枝で掘り込み、端のギザギザまで丁寧に造形。松ぼっくりも鱗片を一枚ずつ組み合わせ、秋の自然物の質感をリアルに再現しています。
〈色彩設計と照明演出〉
全体は“実りの彩りとあたたかさ”をテーマに、紅葉の赤・橙・黄を中心に構成。切り株のブラウンやフルーツの色味が自然光のように調和し、柔らかな陰影で秋特有のぬくもりを表現しています。照明は暖色系LEDを使用し、木漏れ日を思わせるやさしいグラデーションを再現。撮影については俯瞰から撮影しています。空中に飛ぶ落ち葉などは吊り撮影しており、キャラクターたちが空から降ってくる落ち葉を見る視点と、読者の視点が合うような誌面ビジュアルにしています。カメラアングルと照明の調和により、作品全体がまるで一枚の絵本のような立体感を持って仕上がっています。
〈誌面演出と探し絵〉
今月の探し絵は「はなまるコイン」。どんぐりの妖精が持っている金色のコインが、落ち葉や木の実の中に隠れています。年度が上がるごとに少しずつ難易度が上がる構成で、親子で「ここにあった!」「また見つけたね!」と会話が生まれるよう設計。見て楽しみ、探して学ぶ“秋の学びの森”を体感できるデザインです。
〈担当範囲〉
・ビジュアルデザイン(イメージラフ/誌面レイアウト設計)
・キャラクター/小道具/背景の粘土造形
・照明
・撮影
・画像編集
・冊子DTPデザインまで一貫制作
〈制作情報〉
・制作年:2020年
・使用素材:樹脂粘土、軽量粘土、アクリルガッシュ、スポンジ、ニスコーティング、LED照明
・セットサイズ:約W550 × H450mm
・テーマ:紅葉 × 秋の味覚 × 童話的世界
・撮影構成:俯瞰撮影+吊り構造による落ち葉演出
本作は、「クレイアート × ミニチュアジオラマ × フェイクフード × 紅葉」をテーマに、秋の自然と食の豊かさを立体的に描いた教育ビジュアル。ウォルナッツ・クレイワークスタジオが手がける、温かみとリアリティを両立した秋のクレイアート作品です。
- Client
- 株式会社新学社
- Year
- 2020
- Style
- Clay Art
