【クレイアート/粘土立体イラスト】
『2020 社会の自主学習 公民』教科書参考ワーク表紙ビジュアル制作
クレイアート × 立体イラスト × 教材デザイン × 公民ビジュアル
中学生向け社会科教材『社会の自主学習 公民』(新学社・2020年度)の表紙用クレイアートビジュアルを制作しました。ウォルナッツ・クレイワークスタジオが、企画デザインから立体造形・撮影・照明・DTPデザインまで一貫して担当。日本の三権分立をテーマに、現代社会の仕組み・国際社会のつながり・テクノロジーの進化を、粘土による立体造形でわかりやすく表現しました。“社会を学ぶことが未来への希望につながる”というコンセプトのもと、学びと暮らしが一体化した明るい公民ビジュアルです。
〈テーマと構成〉
中央には、中学生の男女を配置。男女キャラクターは樹脂粘土で造形し、生活の中にある公民の仕組みを体感的に学べる構図としています。男の子はレジに立ち、女の子が掲げる約10mmサイズのスマートフォンでキャッシュレス決済を行うシーンを制作。スマホ画面の表示もアクリルガッシュによって一文字ずつ丁寧に描き込み、「現代の暮らし=社会の仕組み」というテーマを象徴しています。その背景には、三権分立を中心に「立法・司法・行政」を象徴する建造物と社会的要素を配置。国会議事堂(立法)、最高裁判所(司法)、選挙や行政手続(行政)を立体的に構成し、社会のバランスと機能が視覚的に伝わるデザイン構成としました。さらに周囲には、現代社会の多様な要素を象徴するミニチュア造形を配置。国際貿易・海外出張・観光インバウンド・介護・教育・エネルギー・テクノロジーなど、2020年代の社会トレンドを立体的に再現した構成となっています。
〈造形・素材の特徴〉
登場人物・建築物・乗り物・機器・社会的シーンまですべてを樹脂粘土・軽量粘土・スチロールボード・木材・プラスチック素材で手づくり。国会議事堂や最高裁判所は、スチロールボードをベースに細部まで彫刻し、窓や柱、屋根の陰影までリアルに再現。社会のインフラを象徴するパトカー・バス・貨物船・飛行機・太陽光パネル・AIロボットなども全て手づくりの粘土造形で制作。特に運送会社のトラックやAmazonの配送パッケージ、スマート家電、車椅子の利用者など、多様な社会の姿を「リアルとディフォルメの融合」というスタイルでデザイン。粘土による丸みのある造形で親しみやすさを保ちながらも、社会の機能やテクノロジーを精密に表現しています。介護・子育て・エコエネルギーといったテーマも取り入れ、“人と社会が支え合う明るい未来像”を体感的に伝える、教育ビジュアルとして設計されました。
〈撮影・デザイン〉
撮影では、立体的な構成が映えるよう、白背景とストロボ照明を組み合わせ、粘土の立体感・ツヤ・質感をバランスよく引き出しました。照明設計では、未来を感じさせるクリーンで明るいトーンを基調とし、陰影を最小限に抑えて前向きな印象を強調。誌面デザインでは、社会全体の多様性を反映させるため、彩度の高いブルー・グリーン・オレンジを基調とした配色設計を採用。情報量の多い構成でありながら、読みやすく整理されたレイアウトで、教材としての実用性と視覚的な楽しさを両立しています。
〈制作範囲〉
・キャラクターデザイン(イメージラフ・レイアウト設計)
・ビジュアルデザイン(イメージラフ・レイアウト設計)
・立体造形(キャラクター・小物)
・照明
・撮影
・DTP編集
〈制作情報〉
・クライアント:新学社
・書籍名:『社会の自主学習 公民』
・制作年:2020年
・造形サイズ:W257 × H364mm
・使用素材:樹脂粘土、軽量粘土、木工粘土、スチロールボード、木材、プラスチック、ジェルメディウム、アクリルガッシュ
本作は、「クレイアート × 教材ビジュアル × 現代社会」をテーマに、三権分立や社会の仕組み、テクノロジーの進化を粘土造形によって親しみやすく可視化した教育クレイアート作品です。“社会のしくみは自分たちの未来とつながっている”というメッセージを、ウォルナッツ・クレイワークスタジオの立体造形・デザイン・演出力によって、明るく楽しい世界観で表現しました。リアルとディフォルメを融合させた独自のスタイルが、公民という抽象的な学びを直感的に理解できる新しい教材ビジュアルへと昇華しています。
- Client
- 株式会社新学社
- Year
- 2020
- Style
- Clay Art
