【クレイアート/粘土立体イラスト】<br>『小学ポピー 1にち1まい ひめくりドリル/こくご・さんすう6月号』

【クレイアート/粘土立体イラスト】
『小学ポピー 1にち1まい ひめくりドリル/こくご・さんすう6月号』

クレイアート × 立体イラスト × 教材デザイン × 季節ビジュアル × 油絵表現

株式会社新学社さま発行の小学1年生向け教材『小学ポピー 1にち1まい ひめくりドリル/こくご・さんすう 6月号』の表紙ビジュアルを制作しました。ウォルナッツ・クレイワークスタジオが企画デザインから立体造形、撮影、照明、DTP制作までを一貫して担当。梅雨の季節を、ジメジメした印象ではなく、“出会いと発見の季節”として描いたクレイアートビジュアルです。

〈テーマと構成〉

6月号のテーマは「梅雨」。
テンテンが梅雨の花や生き物と出会う、明るく楽しいシーンをメインビジュアルにしています。丘の上に咲く紫陽花の花々を背景に、テンテンが出会ったカタツムリと目を合わせて笑い合う――そんな梅雨の中の小さな喜びと発見をテーマに構成しました。テンテンは樹脂粘土による駆動式造形で、両手を上げて喜びを表現。カタツムリとの出会いに驚き、そして嬉しそうに微笑む表情を立体的にデザインしています。雨の季節をネガティブに捉えるのではなく、“自然と触れ合う楽しさ”を感じさせる構図としています。

〈造形・素材の特徴〉

背景の地面はスチロールボードを積層し、ジオラマ用芝パウダーを吹き付けて丘の質感を表現。遠景にはスポンジ素材で制作した紫陽花の葉と、カラフルな軽量粘土で造形した花を配置しました。歯ブラシで凹凸をつけることで、遠くから見ても柔らかく丸みのある紫陽花らしさを演出。メインの紫陽花は花びら・花弁を1枚ずつ組み合わせて樹脂粘土で制作。濡れた花びらの質感を出すために、彩色にはアクリルガッシュではなく油絵具を使用しています。この技法により、花の自然な濡れ感や透明感が生まれ、まるで本物の紫陽花のような生命力を表現しています。さらに化粧パフを使って油絵具をぼかし重ねることで、淡いブルーやピンクの色調が混ざり合う“紫陽花特有の色のゆらぎ”を再現。葉も樹脂粘土に油絵具を練り込み、葉脈の筋や輪郭を精密に造形。本物と見間違えるほどリアルな仕上がりです。紫陽花の上にはディフォルメされたカタツムリを配置。樹脂粘土で制作されたカタツムリは、シンプルなフォルムと愛らしい表情でテンテンを見上げ、
“こんにちは!”と挨拶を交わしているような温かい世界観を生み出しています。

〈撮影・デザイン〉

撮影では、ストロボ照明を使用して梅雨のしっとりとした湿度を感じさせつつ、明るく透明感のある陰影を演出。紫陽花の光沢とテンテンの表情を自然に浮かび上がらせる照明設計としました。誌面デザインはシリーズ共通の薄黄色を背景に統一。雨のシーズンでも“爽やかで楽しい学び”を感じられるよう、青・緑・ピンクなどの淡い色調を基調にしています。立体造形の構図をそのままレイアウトに活かし、奥行きと季節感が感じられる立体イラスト教材デザインに仕上げました。

〈制作範囲〉

・キャラクターデザイン(イメージラフ・レイアウト設計)
・ビジュアルデザイン(イメージラフ・レイアウト設計)
・立体造形(キャラクター・小物)
・照明
・撮影
・DTP編集

〈制作情報〉

・クライアント:株式会社新学社
・教材名:『小学ポピー 1にち1まい ひめくりドリル/こくご・さんすう 6月号』
・登場キャラクター:テンテン、カタツムリ
・制作年:2020年
・使用素材:樹脂粘土、軽量粘土、スチロールボード、芝パウダー、スポンジ、油絵具、化粧パフ
・撮影:スタジオ撮影(ストロボ照明)

本作は、「クレイアート × 教材ビジュアル × 梅雨」をテーマに、紫陽花とカタツムリの世界で遊ぶテンテンを通じて、“雨の日の発見と楽しさ”を表現した作品です。細部までリアルに作り込まれた紫陽花の造形と、テンテンの笑顔が組み合わさることで、見る人に“季節のやさしさ”を伝えます。ウォルナッツ・クレイワークスタジオの繊細な造形技術と教育デザイン力が融合した、梅雨の魅力を感じるクレイアートビジュアルです。

Client
株式会社新学社
Year
2020
Style
Clay Art

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