【クレイアート/ミニチュアジオラマ】
小学ポピー「1・2年生」2018年6月号 教材表紙デザイン制作
©︎Shingakusha Co., Ltd.
クレイアート × 教材表紙 × 警察官 × ミニチュアジオラマ × 都市風景
小学ポピー『1・2年生』2018年6月号の表紙ビジュアルを、クレイアート(粘土立体イラスト)で制作しました。2018年度シリーズ“やってみたいお仕事”の第3弾は、「警察官」。じゅんとあみが警察官の制服を着て、交番で泣いている子猫ちゃんの話をやさしく聞いている場面を描いています。ウォルナッツ・クレイワークスタジオが企画・ビジュアルデザイン・立体造形・照明・撮影・編集・DTPデザインまでを一貫して担当。安心とやさしさをテーマに、子どもたちに“守るしごと”の尊さを伝える立体イラスト作品です。
〈テーマと構成〉
6月号は“大きな町の交番”を舞台にした都市ジオラマ構成です。ビルやお店、家、学校、公園、電車、病院まで、町のあらゆる施設を手作業で再現した大型ミニチュア都市ジオラマとして制作しました。町の中央には大きな交差点があり、道路のセンターラインや横断歩道、標識などもすべてアクリルガッシュによる手描きで仕上げています。交番の前では、迷子になって泣いている子猫ちゃんと、その話を聞くじゅんとあみの姿が描かれ、「人を助ける・守る」という警察官のやさしさを表現しています。誌面には、「迷子の子猫ちゃんのお母さんを町の中から探そう!」という探し絵の仕掛けもあり、親子で一緒に楽しめる「学びと発見の教材表紙」として構成されています。“まちの安全を守る”という社会性をテーマに、遊びながら職業理解を深められるデザインです。
〈造形・演出のこだわり〉
町全体の建物・道路・公園・鉄道など、登場するすべての要素をフルハンドメイドのミニチュア造形で構成しています。ビルや工場はスチロールボードを切削・積層加工して制作。窓ガラスや外壁のパターンはアクリル絵の具による塗り分けで立体感を演出。車や町の人々は樹脂粘土による手作業造形で、1体あたりわずか20mm程度のサイズながら、姿勢や表情まで丁寧に造形しています。交差点の信号機は10mmほどの超ミニチュア造形で、金属棒と樹脂粘土を組み合わせて制作。道路や公園の地面には芝パウダーや砂テクスチャ素材を使用し、リアルで温かみのある街並みを再現しています。さらに、電車・駅・公園・学校・病院といった町の主要施設をすべて一枚のジオラマに収め、「人々が生活する都市」をひとつの学習素材として立体的に構築。都市ジオラマとしての完成度と教育性の両立を目指した構成になっています。
〈撮影環境と演出〉
照明は朝の町の光をテーマに設計。ジオラマ全体を俯瞰で撮影するため、自然光に近いトップライトを使用し、ビルや道路に柔らかな影を落としています。光の角度を調整することで、町全体が目覚めるような温かさと奥行きを演出。交番前の人物と子猫の位置には重点照明を当て、シーンの焦点を自然に導く構図を採用しています。
〈制作範囲〉
・企画構成
・ビジュアルデザイン
・粘土による立体造形(建物・人物・車・小物)
・照明・撮影・画像編集
・DTPデザインまで一貫制作
〈制作情報〉
・クライアント:新学社(小学ポピー)
・対象:小学1・2年生 教材表紙ビジュアル
・ジオラマセットサイズ:B5表紙サイズ(H364 × W257mm)
・制作期間:約10日
・制作年:2018年
・使用素材:樹脂粘土、スチロールボード、木材、芝パウダー、砂パウダー、アクリルガッシュ、ジェルメディウム
本作は、「クレイアート × 教材表紙 × 警察官 × ミニチュアジオラマ × 探し絵」をテーマに、“まちの安全を守るやさしさ”と“発見の楽しさ”を両立させた教育ビジュアルです。ウォルナッツ・クレイワークスタジオならではの都市スケールのジオラマ構成力と精密粘土造形によって、社会の仕組みと人の思いやりを伝える立体教材表紙として制作しました。
- Client
- 株式会社新学社
- Year
- 2018
- Style
- Clay Art
