【クレイアート/ミニチュアジオラマ】<br>小学ポピー「1・2年生」2020年4月号 教材表紙デザイン制作|ウォルナッツ・クレイワークスタジオ

【クレイアート/ミニチュアジオラマ】
小学ポピー「1・2年生」2020年4月号 教材表紙デザイン制作|ウォルナッツ・クレイワークスタジオ

©︎Shingakusha Co., Ltd.

クレイアート × ミニチュアジオラマ × 文房具モチーフ × 教材表紙デザイン

小学ポピー『1・2年生』2020年4月号の表紙ビジュアルとして、「新入学・進級」をテーマに、文房具の世界をモチーフにしたミニチュアジオラマを制作しました。ウォルナッツ・クレイワークスタジオが、立体デザイン・造形・照明・撮影まで一貫して担当。スタジオならではの空間構成力・色彩設計・物語性の融合表現によって、年度の幕開けを象徴する希望と創造の世界を、クレイアートで立体的に描き出しています。

〈コンセプトと構成〉

じゅんとあみが気球に乗って地上を見下ろす――そんな俯瞰視点からの構図で、地球の丸みを感じるスケール感と、春の空に広がる開放的な世界を表現しました。地上には「鉛筆の形をした学校」がそびえ、スチロールパネル・木材・樹脂粘土を組み合わせて制作。側面には窓やドアを加え、学び舎の象徴としての“鉛筆型スクール”が立体的にデザインされています。その鉛筆の塔をぐるりと囲むように、スチロールボードで制作した螺旋階段が続き、新しい一年に向かって一歩ずつ進んでいく子どもたちの姿を象徴的に描いています。道の先には粘土で造形された数字たちが並び、学びの世界への第一歩を示すような演出となっています。

〈造形・素材と演出〉

地表は芝パウダーと土パウダーを丁寧に重ね、温かみのある“春の大地”を再現。その上には、消しゴム型の家、ペンの木、のりの店、山積みの本の丘など、文房具たちが“街”や“自然”の形になったユーモラスなジオラマが広がります。素材にはスチロールパネル・木材・樹脂粘土・アクリルガッシュを使用。全体の配色は元気のいいビビット調を基調に、春の柔らかい光と色彩の調和を意識した構成です。100人を超える小さな子どもたちがそれぞれの生活を楽しむ姿は、“これから始まる楽しい学校生活”を象徴し、見る人に“物語が動き出す瞬間”を感じさせます。まさに、空間構成・色彩演出・物語的造形が三位一体となった表紙ビジュアルです。

〈撮影と照明設計〉

撮影は高位置からの俯瞰アングルで行い、気球の浮遊感と地上の奥行を同時に感じられるように照明を設計。自然光に近い柔らかなライティングで春の空気感を再現し、手作りの世界に太陽が差し込むような温もりを表現しました。奥行と陰影のバランスを計算し、ジオラマ全体が“ひとつの絵画”のように見える構図に仕上げています。

〈探し絵〉

今月の探し絵は「テンテン」と「はるのすけ」。広大な文房具の街の中に巧妙に隠されており、親子で時間をかけて探すことで、作品のディテールを楽しめる仕掛けになっています。“見る・探す・見つける”という体験そのものが、子どもの観察力と集中力を育む教材的要素として設計されています。

〈担当範囲〉

・ビジュアルデザイン(イメージラフ/誌面レイアウト設計)
・
キャラクター/小道具/背景の粘土造形
・
照明
・撮影
・画像編集
冊子DTPデザインまで一貫制作

〈制作情報〉

・制作年:2020年
・使用素材:樹脂粘土、スチロールパネル、木材、アクリルガッシュ、芝・土パウダー
・キャラクターサイズ:約H50mm
・セットサイズ:約W600 × H400mm
・撮影:俯瞰アングル/自然光ライティング

本作は、「クレイアート × 文房具 × 新入学」をテーマに、空間構成力・色彩設計・物語性の融合によって、学びの始まりを“夢の世界”として具現化した作品です。ウォルナッツ・クレイワークスタジオならではのデザインと構成美と造形技術が光る、子どもたちの希望と想像力をかき立てるクレイアート教材表紙となっています。

Client
株式会社新学社
Year
2020
Style
Clay Art

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