【クレイアート/ミニチュアジオラマ】<br>小学ポピー「1・2年生」2020年5月号 教材表紙デザイン制作

【クレイアート/ミニチュアジオラマ】
小学ポピー「1・2年生」2020年5月号 教材表紙デザイン制作

©︎Shingakusha Co., Ltd.

クレイアート × ミニチュアジオラマ × 鯉のぼり × 教材表紙デザイン

小学ポピー『1・2年生』2020年5月号の表紙ビジュアルとして、「こどもの日」と「成長」をテーマに、鯉のぼりをモチーフにしたミニチュアジオラマを制作しました。キャッチコピーは「ポピーでぐんぐんのばそう!」。赤・緑・青の鯉のぼりが、キャラクターと子どもたちを乗せて、ぐんぐん空へと登っていく――そんな夢と希望にあふれた情景を、ウォルナッツ・クレイワークスタジオならではの空間構成力・色彩設計・物語性の融合表現によって立体的に描き出しています。

〈コンセプトと構成〉

地球をモチーフにした丸い街の上を、鯉のぼりたちが大空へ舞い上がる――そんな“見上げる世界”を逆転させた視点構成で、スケール感と浮遊感を同時に感じられるレイアウトで設計しています。地球型の街は、スチロールパネルと樹脂粘土を組み合わせて制作。街のビル群はスチロールパネルで、家々は樹脂粘土で造形。湖や川はアクリルガッシュとジェルメディウムを使用し、水面の光の反射まで丁寧に再現しました。芝パウダーやスポンジによる緑の表現が、豊かで生き生きとした地表を演出しています。その上空には、樹脂粘土で制作した3色の大きな鯉のぼりが堂々と泳ぎ、キャラクターたちがその背に乗って楽しそうに空を駆け巡ります。風船や雲もすべて手作業による粘土造形で、誌面全体がふんわりと浮かぶような“5月の空気感”を感じさせる構成になっています。

〈造形・素材と表現技法〉

鯉のぼりの鱗や目の部分は、筆で一枚ずつ描き込み、本物の鯉のぼりの風合いと立体的な質感を両立させました。彩色はアクリルガッシュを重ね塗りし、風を受けて輝くような透明感とボリューム感を表現。撮影では鯉のぼりを実際に吊り、空中に浮かんでいるようなリアリティを演出しています。この“吊り撮影”というアナログ技法によって、ミニチュアジオラマのスケールと動感が最大限に引き出されています。全体の色彩は、青空の爽快感と初夏のエネルギーを基調に、地球の緑・街の色・鯉のぼりの赤青緑が調和するように設計。構図・配色・造形のすべてが物語的に結びついたデザインとなっています。

〈探し絵〉

今月の探し絵は「はなまるコイン」。街の中の家々や公園、川辺などに巧妙に隠されており、細部のディテールを見ながら探すことで、“この世界がすべて手作りでできている”ことに気づく仕掛けになっています。親子で楽しみながら、ウォルナッツ・クレイワークスタジオの精密な造形を体感できる誌面です。

〈担当範囲〉

・ビジュアルデザイン(イメージラフ/誌面レイアウト設計)
・
キャラクター/小道具/背景の粘土造形
・
照明
・撮影
・画像編集
・冊子DTPデザインまで一貫制作

〈制作情報〉

・制作年:2020年
・使用素材:樹脂粘土、スチロールパネル、アクリルガッシュ、ジェルメディウム、芝パウダー、スポンジ素材
・キャラクターサイズ:約H50mm
・セットサイズ:約W600 × H400mm(球体構成)
・撮影:吊り撮影による浮遊演出
・照明:自然光ベース+上方スポットライト

本作は、「クレイアート × 鯉のぼり × 成長」をテーマに、空間構成力・色彩設計・物語性が融合した“空を舞う世界”を描いたミニチュアジオラマ作品です。ウォルナッツ・クレイワークスタジオが培ってきた手づくりの造形技術と演出設計を通して、子どもたちの夢や挑戦する気持ちをやさしく後押しする、
爽やかで希望に満ちたクレイアート教材表紙となっています。

Client
株式会社新学社
Year
2020
Style
Clay Art

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