【クレイアート/粘土立体イラスト】<br>小学ポピー「1・2年生」2018年8月号 教材表紙デザイン制作

【クレイアート/粘土立体イラスト】
小学ポピー「1・2年生」2018年8月号 教材表紙デザイン制作

©︎Shingakusha Co., Ltd.

クレイアート × 教材表紙 × 八百屋さん × ミニチュアフルーツ × ドールハウス

小学ポピー『1・2年生』2018年8月号の表紙ビジュアルを、クレイアート(粘土立体イラスト)で制作しました。2018年度シリーズ“やってみたいお仕事”の第5弾は、「八百屋さん」。じゅん、あみ、テンテン、はるのすけたちが八百屋さんの格好をして、ドールハウスの八百屋店内でお仕事をしている様子を描いています。ウォルナッツ・クレイワークスタジオが企画構成・ビジュアルデザイン・立体造形・照明・撮影・編集・DTPデザインまでを一貫して担当。“つくる楽しさ”と“食の大切さ”を伝える立体教材ビジュアルとして構成された、色彩豊かなクレイアート作品です。

〈テーマと構成〉

8月号は“やってみたいお仕事:八百屋さん”。キャラクターたちが元気いっぱいに「いらっしゃいませ!」とお店を切り盛りする、にぎやかな八百屋の一日を描いています。店内はドールハウス構造のミニチュア店舗セットで、木の床、商品棚、かご、桶、樽、レジカウンター、照明などをスチロールボードと粘土で手づくりしました。お皿や野菜を量る“はかり”まで粘土で精密造形し、店全体をまるで本物の八百屋のように再現。窓からは夏の光が差し込み、季節感と温かさを感じられる構成になっています。さらに、100点を超えるミニチュア野菜・フルーツがすべて樹脂粘土のハンドメイド造形で並び、子どもたちが「食べもの」「自然」「仕事」を同時に学べる教材ビジュアルとして仕上げられています。

〈ミニチュアフルーツ&野菜の造形〉

登場する野菜と果物は、すべて1点ずつ手作業で成形・彩色した樹脂粘土製。1本ずつ作られたネギ、1枚1枚葉脈を入れたキャベツや小松菜、繊細な網目を刻んだメロン、透明感を持たせたブドウの粒など、
各素材の特徴に合わせた造形技法を駆使しています。
登場する野菜・果物は以下の通り:
キャベツ、とうもろこし、ネギ、大根、アスパラガス、ピーマン、玉ねぎ、かぶ、かぼちゃ、じゃがいも、ほうれん草、小松菜、パプリカ、きゅうり、枝豆、なす、ゴーヤ、トマト、にんじん、メロン、スイカ、ブドウ、バナナ、さくらんぼ、パイナップル、オレンジなど。
どれも10mm以下のミニチュアサイズで、樹脂粘土とアクリルガッシュを使い、質感と色味をリアルに再現。トマトのツヤはニスコートで仕上げ、きゅうりのイボやバナナの斑点まで細かく再現しています。“ミニチュアフードアート”としても完成度が高く、食品模型・食品サンプル制作の技術を応用した構成です。

〈探し絵の仕掛けと教材性〉

今月の探し絵テーマは「ボール」。店内のどこかに、樹脂粘土で精密に制作されたテニスボール・サッカーボール・野球ボールが隠れています。それぞれ直径8〜10mmほどのミニチュア造形で、表面の縫い目や模様まで細かく再現。野菜や果物の中にさりげなく溶け込み、
親子で「どこにあるかな?」と探しながら楽しめる遊びのある教材表紙としてデザインしました。この“探し絵×学び”の構成により、子どもたちは観察力や発見力を自然に育てながら、“お店の中のものをよく見る”という知育的体験を得られるよう設計されています。

〈ドールハウス構造と演出〉

八百屋さんの店内は1/40スケールのドールハウス構造で設計。木製の床や棚、壁の質感まで丁寧に再現し、手づくりの温かさを感じられる仕上がりです。陳列棚の上に整然と並ぶ野菜は、ミニチュアスイーツやフルーツ造形と同様の粘土技法で、小さな世界の中に“本物の市場のにぎわい”を閉じ込めました。照明には暖色LEDを使用し、店内に差し込む夏の日差しのような明るさと立体感を演出。八百屋さん特有の“朝市の空気感”をクレイアートで表現しています。

〈撮影環境と演出〉

撮影では、俯瞰構図と斜め構図を組み合わせ、野菜が山積みになった迫力を伝えると同時に、キャラクターたちの表情や手元の動作を丁寧に描写。色温度をやや高めに設定し、野菜のフレッシュさ・瑞々しさ・ツヤ感を際立たせています。パプリカやトマトの赤、ピーマンの緑、かぼちゃの黄など、ビタミンカラーの配色が画面全体に明るさと元気を与えています。

〈制作範囲・制作情報〉

<制作範囲>
・企画構成
・ビジュアルデザイン
・粘土による立体造形(野菜・果物・什器・小物・ボール)
・照明・撮影・画像編集
・DTPデザインまで一貫制作
<制作情報>
・クライアント:新学社(小学ポピー)
・対象:小学1・2年生 教材表紙ビジュアル
・ジオラマセットサイズ:B5表紙サイズ(H364 × W257mm)
・制作期間:約10日
・制作年:2018年
・使用素材:樹脂粘土、スチロールボード、木材、芝パウダー、アクリルガッシュ、ニスコート、ジェルメディウム

本作は、「クレイアート × 教材表紙 × 八百屋さん × ミニチュアフルーツ × ドールハウス × 探し絵」をテーマに、“食べものの彩り”と“手づくりの温もり”、そして“発見する楽しさ”を融合させた教育ビジュアルです。ウォルナッツ・クレイワークスタジオならではのミニチュア造形技術と演出力によって、自然・職業・遊びを一体化させた、立体教材としての完成度の高いクレイアート作品となりました。

Client
株式会社新学社
Year
2018
Style
Clay Art

■ 同カテゴリの作品

■ 同クライアントの作品

■ タグ