【クレイアート/粘土立体イラスト】<br>小学ポピー「1・2年生」2022年1月号 教材表紙デザイン制作

【クレイアート/粘土立体イラスト】
小学ポピー「1・2年生」2022年1月号 教材表紙デザイン制作

クレイアート × 教材表紙 × 粘土細工 × 立体イラスト × 昔話 × ミニチュアジオラマ

『小学ポピー「1・2年生」2022年1月号』のテーマは、“笑顔がつながるふしぎな旅”。グリム童話『金のがちょう』をモチーフに、ハンスと人々が金のがちょうにくっついたまま歩いていく、ユーモアたっぷりの場面を立体的に構成したクレイアート作品です。ウォルナッツ・クレイワークスタジオが得意とする“リアルな質感 × コミカルな造形”によって、物語の楽しさと不思議さを表紙全体に表現しています。

〈コンセプトと演出テーマ〉

テーマは「笑いと幸せの連鎖」。こびとの言葉に従い木を切ったハンスが見つけた“金のがちょう”――。その美しい羽に触れた者はみな手が離れず、次々とくっついてしまいます。むすめたち、しんぷさま、おひゃくしょうさんが次々と連なり、ハンスを先頭にお城へと向かう――そんな賑やかで不思議な行列を、立体イラストとして再現しました。物語の明るさと軽やかなテンポを、誌面全体の流れと色彩で表現しています。

〈造形と素材表現〉

登場キャラクターはすべて樹脂粘土によるフルハンドメイド造形。ハンスをはじめ、くっついてしまった人々があわてる様子をコミカルにデザインし、表情や姿勢の違いで物語のリズムを演出しています。洋服もすべて粘土で成形し、ボタンや靴紐、帽子の飾りまで細部を造形。ウォルナッツ・クレイワークスタジオらしい“ユーモラスで精密な手仕事”が光る仕上がりです。金のがちょうは樹脂粘土で造形したのち、アクリルガッシュの金塗装を施し、艶出しニスで仕上げて輝きを強調。光を受ける角度によって反射が変わり、誌面全体の“主役”として存在感を放ちます。背景の道と芝生は、ジオラマ用芝テクスチャと土パウダーを用いて制作。道端に咲く花は、リアルな質感ではなくあえてディフォルメされた形状で配置し、リアリティの中に“絵本の世界”のような抜け感を演出しています。遠景の城はスチロールパネルと樹脂粘土で造形し、塔の部分にはレジンを使用して透明感をプラス。幻想的でありながら温かみのある“物語の世界”を立体化しました。

〈色彩設計と照明演出〉

全体は新春の明るい空気を感じさせる、黄色と緑を基調とした配色設計。
キャラクターの衣装に赤・青・白などのカラーバリエーションを取り入れ、コミカルな世界観を強調しています。照明はLED常灯に加え、前方からのストロボで金のがちょうの輝きを際立たせ、物語の“希望”を象徴する光を演出。粘土の質感とメタリックな光沢が融合し、立体的で明るい誌面に仕上がっています。

〈教育的構成と探し絵〉

探し絵のモチーフは“はなまるコイン”。芝生の間や花の中、行列の途中など誌面のあちこちに隠されています。親子で「どこかな?」と話しながら探すことで、観察力と集中力を育みながら、作品のストーリーを自然に楽しめる構成にしています。笑顔と驚きがつながっていく物語を通して、“発見の楽しさ”を感じられるビジュアルです。

〈担当範囲〉

・ビジュアルデザイン(イメージラフ/誌面レイアウト設計)
・キャラクター/小道具/背景の粘土造形
・照明
・撮影
・画像編集
・冊子DTPデザインまで一貫制作

〈制作情報〉

・制作年:2022年
・使用素材:樹脂粘土、スチロールボード、レジン、ジオラマ用芝パウダー、土パウダー、アクリルガッシュ、艶出しニス
・キャラクターサイズ:約H70〜90mm
・ジオラマセットサイズ:約W500 × H350mm
・撮影構成:正面撮影・LED+ストロボ照明

本作は、「クレイアート × 教材表紙 × 粘土細工 × ミニチュアジオラマ × 昔話 × 教育デザイン」をテーマに、名作『金のがちょう』のユーモアとあたたかさを立体的に表現したクレイイラストレーション作品。ウォルナッツ・クレイワークスタジオならではの精密造形とコミカル演出によって、子どもたちが“笑顔のつながり”を感じられる、楽しく前向きな教材ビジュアルとして完成しています。

Client
株式会社新学社
Year
2022
Style
Clay Art

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